続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ジャンクガレッジ イオン北戸田店」【北戸田】

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◆「ジャンクガレッジ イオン北戸田店」【北戸田
 
 ◎「ラーメン(大)」七五〇円+「小豚増し」二〇〇円
 
 …待ちに待った、年に一度の伴天連正月。
  隠れ切支丹でも、輸血拒否する宗教の信者でもないが、伴天連正月は好きだ。
  年末に向けて、そわそわとしつつ、押し迫って行く感じが好き。
  細かい事や嫌な事は抜きにして、此の日だけは全てを解き放ち、全てを忘れ、
  一日を満喫し、有意義に過ごす、此れに尽きる。
  今年一年、碌な事が無く、個人の時間が剥奪され、散々だった。
  最後位、自分の好きにしても罰は当たらなかろうと、今日と明日を休日に。
  勿論、休日を宛がっても何ら問題無い人員体制である事は言う迄も無い。
  昨日は十九時半過ぎに仕事を切り上げ、二時間強の道程を帰り、
  風呂に入り、晩酌がてら食事をし、午前零時を前に寝床に潜り込む。
  其れも此れも、伴天連正月に向けてだ。
  悪夢に魘され、眠りが浅い乍らも、愉しみを前に、其れなりに気絶する。
  寝惚けた頭に、響く目覚ましを手探りで止めた後、雪の気配、…は無いが、
  始まりを告げる素敵な季節に、Happy holidays,
  What a glorious time of year!と、
  竹内まりや女史の歌を脳内再生させ、午前八時に起き出す。
  こう言う時だけは動きが機敏で、家事を少しし、一〇時に家を出る。
  さいたま新都心に雲丹を購入しに行き、お次は北戸田へと向かう。
  買い物と昼御飯も兼ねてだが、どうせなら、暴力的なラーメンが食べたい。
  めっきり、最近は敬遠し勝ちに成った此方が、大型複合商業施設内に在る、
  簡易的食事処が密集した区画に入っているので、一年三ヶ月振りに訪問。
  平日、然も、正午に成るか成らないかの時間の為、空いていて助かる。
  直ぐ様、座席を確保し、此方の一画を目指し、券売機で食券を購入する。
  此方では勿論、「まぜそば」ではなく「ラーメン」。
  麺の量二〇〇グラムの「並」と、三〇〇グラムの「大」で一瞬迷うも、
  男は黙って「ラーメン(大)」の釦を押していた。
  大は小を兼ねるしね…。
  食券を提示し、トッピングを訊かれ、無論、全増しで御願いする。
  呆け老人の様に、発信器を持たされ、一先ず、席に戻り、出来上がりを待つ。
  新メニューで、トムヤムクン風味の混ぜつけ麺みたいなのも有るのね。
  まあ、此方では「ラーメン」以外、興味無いけど…。
  さて、一〇分一寸で、ピィピィと囂しく鳴り響き、いそいそと席を立つ。
  丼を受け取り、箸と蓮華を取り、醤油ダレを先にぶっ掛けてから戻る。
  盆にずしりと伝わる重量感が堪らない。
  居ても立っても居られず、蓮華を手にし、先ずはプースーから。
  何度も執拗く書くが、「プースーとか幾つだよ!」と、余所で書くなよ。
  来月で三十九だと、ちゃんと教えてやるから…。
  さっ、其のプースーはと言うと、おっ、今日のは良いな。
  何時もは、もっと薄く、化学的な味わいが強めに感じられるのだが、
  今日のは乳化傾向で、まったりとしたコクが有り、奥深さが感じられる。
  ゲンコツ、鶏ガラ、背ガラ、モミジ、香味野菜を八時間丹念に、
  旨味だけを凝縮する為、余分な水分を飛ばし、其の後、ゼラチン質が多い、
  トロトロした其の凝縮スープに背脂を投入し、コクと旨味と甘みを与え、
  麺との絡みが格段に増すと言う能書きにも頷ける。
  数年前は、一口啜れば、脳味噌が揺さ振られる様にガツンと来たが、
  最近は精彩を欠き、店舗数が増えるに連れ、味の切り売り、安売りの様な、
  残念な状態が続いているのも、此方を避ける様に成った一因だ。
  野菜に取り掛かれば、此れに関しては茹で加減は好みだ。
  シャキシャキとクタクタの中間の食感で、醤油ダレで味付けを施し、
  背脂も振り掛けられているので、一層、食べ易く、美味しく感じる。
  麺を丼の中から引っ張り出せば、湯気が立ち上り、熱さが保たれている。
  表面がツルツル気味で、もっちり、ぷりぷりとした太麺。
  「ニッセーデリカ」の麺も悪くはないのだが、矢張り、昔の麺が良い。
  「浅草開化楼」の極太の縮れの効いた、ワッシワッシと喰らい付きたい麺。
  あの頃に思いを馳せ乍ら、今の麺を味わう様に、確りと噛み締める。
  其れにしても、プースーの出来が良いので、合間に何度も啜ってしまう。
  此れに大量の大蒜がガッツリと効いているので、刺激的で食欲が増進される。
  懸案の豚は如何だろうか。
  三枚入っているが、見た感じ、一勝二敗と言った見栄え。
  外れと思しき物から喰らい付けば、うん、矢張り、豚臭さが出ている。
  赤身もパサつき気味、硬め、脂身も蕩ける感じは無いが、想定の範囲内
  最後に残した当たりと見られる豚は、臭味も無く、軟らかさも有り、
  ホロっと解れ、トロっと蕩け、及第点と言える出来。
  満足感も得られ、腹も膨れ、大蒜も摂取出来、晩餐に向けて腹を空かそう…。