続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺屋 あがら」【戸田公園】

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 ◎「あがら豚骨中華そば」九五〇円+「替え玉」一〇〇円

 …昨日。
  すっかり御無沙汰の更新と成ったが、此の間も、彼是と考える事が多く、
  今後の身の振り方、生き方、生活手段等、悩みは尽きない…。
  心身の不調に追い打ちを掛ける様に、簡単には生きさせて呉れない様で、
  矢張り、生きる事に向いていない様で、困ったものだ…。
  此れに酷暑も加わり、生きた心地がしない毎日だ。
  さて、話は遡って昨日。
  夏季繁忙期に突入するも、昨日から何とか三連休を確保。
  休日は極めて健やかで、六時には目が覚めてしまう。
  朝から近所を徘徊し、田圃を眺め、緑や水の音に癒され、早朝の空気を堪能。
  午前中はだらだらと過ごし、「ぶらり途中下車の旅」が終わる頃合いで、
  家を飛び出し、自動車で一路、戸田へと出掛ける。
  前の晩、和歌山に在る「中華そば まる豊」が取り上げられているのを観、
  久し振りに和歌山ラーメンを無性に頂きたく成り、埼玉県内の店舗を検索し、
  引っ掛かった良さげな和歌山ラーメン店が此方だったので。
  何でも、蓮根に在る「らあめん 元」の系列店で、店主氏の故郷である、
  和歌山ラーメンを提供する店へと転換したと言うが、埼玉県に於いて、
  和歌山ラーメンを頂ける店舗は稀少なので、此れは期待に胸が膨らむ。
  十一時半過ぎに店着し、駐車場の空きも有り、すんなりと入店。
  十一時半開店の様で、店内の券売機前で家族連れが間誤付いている。
  漸く順番が廻り、メニューをザッと眺め、屋号を冠した、具の全部乗せと思しき、
  「あがら豚骨中華そば」の釦をポチっとな。
  冷水が用意されたカウンター席に腰掛け、食券を手渡す。
  厨房内は店主氏と、若い男性アルバイト二名、そして、超絶美人の女性店員氏。
  今時の派手目な感じで、ばっちり化粧、整った顔立ちで、当たりは柔らかい。
  店主氏の奥方だろうか、こんな美人と毎日居たら、人生薔薇色だろうな…。
  一〇分の後、其の超絶美人女店員氏から、ラーメンが配膳され、照れてしまう。
  只でさえ旨いであろうラーメンが、より一層旨くなったに違いない。
  さて、小さ目の丼に湛えられたプースーを蓮華で掬って啜ろう。
  和歌山ラーメン特有の茶濁した、ややとろみの有るプースー。
  タレに使用する醤油は、醤油発祥の地・和歌山県有田で長い歴史を持つ、
  カネイワ醤油の天然醸造醤油を使用し、木樽で熟成させる伝統の方法で仕込まれ、
  添加物を一切使用せず、醪を搾って作られ、芳醇な香りと優しい甘味が特徴で、   
  豚骨をじっくりと炊き上げ乍ら、臭味が出ない様に丁寧に仕込まれた、
  滋味深い旨みと、拘りの醤油が芳醇に香る味わいと言う触れ込み。
  口内にまったりと拡がる、濃厚で膨よかな味わいが印象的で、最高に旨い。
  和歌山ラーメンに有り勝ちな醤油ダレの酸味は控え目で、豚骨の出汁が強い。
  嗚呼、何たる旨さかと、蓮華を持つ手が止まらない。
  麺はと言うと、三河製麺の国産小麦一〇〇パーセントの真っ直ぐの細麺。
  国産小麦で打たれた麺は、滑らかさと腰の強さを両立し、
  力強いプースーに負けない、モチモチとした食感と小麦の風味を味わえると言う。
  表面のざらつきは少なく、加水率は中程度だろうか。
  スルスルと入って来て、プースーとの絡み、持ち上げが良く、啜り心地が良い。
  具の叉焼は豚バラで、脂身はプルルンとして、赤身の部位は軟らかく、
  味付けも確りと施されており、此れは増して正解だ。
  麺麻、梅の花形の蒲鉾、葱が入り、味付け玉子は半熟で黄身が蕩ける。
  麺を啜り終え、折角なので、替え玉をしてみる。
  一〇〇円硬貨と引き換えに、麺の硬さを訊かれ、独眼竜、もとい、
  「硬目で」と御願いし、其の間、プースーを啜って間を繫ぐ。
  一分程で麺が到着し、丼に投入し、全体を混ぜ合わせ、良く絡ませる。
  ポキポキとした食感で、際限無く啜れそうな勢いだ。
  最後はプースーを飲み干し、丼の底から「おおきに」の文字が見える。
  埼玉県に於いて本格的な和歌山ラーメンを頂けるなら、是非とも再訪したい。
  他の理由も有ろうが…。