続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「炭焼牛もつ 焼酎バー Mott’s Bar 輪」【大宮】

◆「炭焼牛もつ 焼酎バー Mott’s Bar 輪」【大宮】
 
 …水曜日。
  年明けから池袋での勤務に変わり、此の日が三日目。
  そして、此の日は目出度くも無いが、三〇代最後の誕生日。
  此の一年でめっきり老け、衰え、窶れた…。
  年に一度の事なので、晩は偶には贅沢しようと、以前から気に成っていた、
  牛ホルモンを炙って頂く此方を初めて訪れてみる。
  其の名の通り、牛ホルモンと焼酎が売りだが、席も何とか空いており、
  じっくりと、プリン体を摂り込もうかね。
 
 ◎「生ビール(アサヒスーパードライ)」五四〇円
 …仕事終わりは、先ずは麦酒から。
  三十九に成った事は最早如何でも良く、其の日一日が終わった事の方が尊い
  小さ目の器だが、良く冷えた黄金色の液体は爽快感が心地好い。
  其れにしても、三十九にも成って、こんな巫山戯た人間で良いのかね。
  良い訳が無いわね…。
 
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 ◎「キムチ(白菜)」五四〇円
 …手っ取り早く出て来そうな摘みを発注しよう。
  無難に朝鮮漬けで。
  適度な辛味で辛過ぎず、酸味が気持ち強めか。
  時間を繫ぐには間が持つな。
 
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 ◎「ホルモン9種盛り合わせ」一〇〇〇円*二人前
 …此方に御邪魔するなら、先ずは此れを頂いてみたかった。
  御薦めのホルモン九種類を、御試し感覚で頂けると言う。
  一人前だと一切れずつと言うので、豪勢に二人前、二切れずつで発注。
  硝子の器に盛り付けられて運ばれたホルモンに心躍る。
  写真左上から、「牛ハラミ」、「牛ホルモン(小腸)、「牛シマ腸」、
  「牛コリコリ」、「鶏もも」、「牛心臓弁」、「牛ハチノス」、
  「牛ギアラ」、「豚おっぱい」の九種類。
  脂の乗りで言えば、「牛ホルモン(小腸)」、「牛シマ腸」が絶品。
  珍しい所では、「牛コリコリ」、「牛心臓弁」。
  全て塩が振られてあり、内臓本来の味を堪能する仕組みに成っている。
 
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 ◎「牛もつ煮」五四〇円
 …メニューを眺めていると、魅惑的なメニューを発見。
  プリン体フェチには欠かせないモツ煮込み。
  豚が一般的だが、矢張り、牛の方が高級感が有る。
  牛特有の風味が有り、軟らかく、トロトロ、プルンプルンに煮込まれている。
  特製の味噌仕立てで、珍しいのは、別皿で海苔の佃煮が付いて来る。
  此れを恐る恐る入れてみると、如何言う訳だか、不思議と合うのだ。
 
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 ◎「牛ハラミブロック(ポテサラ添え)」一〇八〇円
 …「キムチ(白菜)」の次に運ばれて来たのが此れ。
  此れを七輪で炙り、全体が満遍無く表面に火が通った所で、
  美しい女店員さんが回収し、厨房内で調理が施される。
  そして、暫くの後に出て来たのが下の写真の状態。
  丸で、ローストビーフの様な、表面だけに火が通り、中はレア。
  塩胡椒で味付けされており、此れを山葵で頂く。
  おおっ!此れは旨いぞなもし。
  肉肉しさが感じられ、正に、肉を喰らっていると言う印象。
 
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 ◎「極上仙台牛タン」八六四円
 …横隔膜に続いて、牛とデープキッスもしてみようかな。
  普通の「牛タン」も有る様だが、折角なので、「極上仙台牛タン」で。
  厚味は五ミリメートル程有り、中々な物。
  然し、焼き方が難しいのか、仙台で頂く様な、表面はカリッと香ばしく、
  噛むとさっくりと軟らかく、ジューシーと言う具合には行かない。
  矢張り、仙台の牛タンは偉大だな。
 
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 ◎「一番雫」五四〇円
 …麦酒を三杯頂いた所で、普段は滅多に呑まない芋焼酎を頂いてみよう。
  殊に芋焼酎に関しては疎いので、店主に御薦めを御願いする。
  初心者なので、呑み易い、無難な物を。
  そして、出て来たのは「海」で有名な「大海酒造」の「一番雫」と言う代物。
  呑み易い口当たりだが、確りと芋の風味が感じられる。
 
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 ◎「ホルそば」五四〇円
 …そろそろ〆に向かおう。
  酒の摘みとしても成立して、〆としても成り立つ物。
  ホルモンをたっぷり使用したと言う塩焼き蕎麦が有ると言う。
  確かに、軟らかいホルモンがたっぷり入り、具は他にキャベツ、人参、葱。
  塩ダレ、胡麻油の味付けでさっぱりしている。
 
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 ◎「やみつき玉子ごはん」五四〇円
 …続いて、本当の締め括りに向かう。
  最後は御飯かな。
  玉子掛け御飯が有るが、少々、御値段も宜しいわね。
  此方はメニューの価格帯が少ない為、割安、割高感の差が大きいかね。
  其れは兎も角、此方も味付けは塩ダレと胡麻油。
  此れに別皿で海苔の佃煮が付くが、此れは間違い無く合う事は分かっている。
  腕白中年はこう言う御飯、大好きだもの。
 
 煙に塗れ、腹も膨れ、明日に備えて早々に退店。