続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「滝野川大勝軒」【池袋】

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◆「滝野川大勝軒」【池袋】

 ◎「ラーメン」八〇〇円

 …火曜日、だった気がする。
  もう、記憶が覚束無いと言うか、斑呆け、認知症だ…。
  脳味噌の皺が無くなり、ツルッツルなんだろうな、きっと。
  本当、記憶力の低下は冗談じゃなく、困っている。
  何か考えていても、何も浮かばず、頭が真っ白に成るのよね。
  脳味噌を使わな過ぎなんだろう…。
  さて、僕が呆け老人に成った所で、話は遡って火曜日か、月曜日。
  多分、火曜日だったと思うんだけどナァ…。
  此の日は偶さか、独りで昼御飯を摂る事に成り、池袋の街を彷徨う。
  目星は付けてあり、「塩そば専門店 桑ばら」で日替わりの裏メニュー、
  「桑ばら式ミートソバ」に惹かれ、十三時前に向かう。
  然し、券売機の「完売」の文字に、ガーン!と打ちひしがれる駄目中年。
  矢張り、何を遣らせても駄目な男の様だ…。
  仕方無く、来た道を戻り、第二候補に向かってみよう。
  「東池袋大勝軒」直営の「池麺 KINGKONG」が閉店し、
  同じく直営の「滝野川大勝軒」が移転して来たと言うので行ってみよう。
  一〇年近く前、飛鳥山での花見の際、呑む前の腹拵えに、御邪魔したが、
  其れ以来だろうが、其れにしても、池袋だが、「滝野川」の屋号は残すのだな。
  店頭にはゆとり世代の学生の集団が、喧しく駄弁り乍ら待っている。
  辟易としつつも、先に店内の券売機で食券を購入する。
  「東池袋大勝軒」と言えば、「もりそば」が余りにも有名だが、
  随分と食べ飽きたので、此処最近はラーメンの方が落ち着く。
  と言う訳で、今回も「ラーメン」にしてみよう。
  店外の行列の最後尾に接続し、一〇分程待ち、漸く店内に通される。
  厨房内は男性三名体制で、てんぷくトリオと同じ編成。
  予め、食券を回収されていた為、程無くしてラーメンが出て来る。
  「もりそば」も良いが、「ラーメン」も存在感が有って良いな。
  早速、先ずは蓮華でプースーから啜ろう。
  魚介の風味が、結構な勢いでガツンと伝わり、動物系の出汁がどっしりとして、
  濃厚だが、和風の品の良さそうな味わいも感じられ、此れは旨い!
  以前に「東池袋大勝軒」でも「中華そば」を頂いたが、其れはあっさり目で、
  薄さを感じたが、此れに関しては、パンチも効いて、何とも旨い。
  麺を持ち上げれば、太麺の真っ直ぐの物。
  此れを啜れば、噛むとバツっと千切れる食感が最高に心地好い。
  表面はツルツルとザラザラの中間で、舌触りも絶妙だ。
  具に取り掛かれば、麺麻は中々に量も多く、味付けは甘目だが良い。
  侮っていたのは叉焼だ。
  「東池袋大勝軒」系統と言えば、パサパサの物と言う印象しか無いのだが、
  此の叉焼はむっちりとして、弾力が有り、適度な噛み応えが好印象で、
  かと言って、硬さは丸で無く、噛むと肉の旨味が染み出して来る。
  脂身も付着しており、プルンとして蕩ける感じも有る。
  肩ロース肉ではなく、腿肉に当たったのだろうか。
  久し振りに旨いラーメンに出会い、プースーも飲み干し、血圧上昇させてみる。
  まあ、良いじゃないか、長生きしたって無駄だから…。