続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「葉隠~HAGAKURE~」【大和田】

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◆「葉隠~HAGAKURE~」【大和田】

 ◎「豚骨らぁめん」七五〇円+「味玉」一〇〇円+「替え玉」一〇〇円

 …漸く、永い永い七連勤を終え、休日を迎える。
  肩はバッキバキに硬直し、全身に倦怠感が充満し、怠さしか無い。
  昨晩は何時もより少しだけ早く、二十二時に帰宅し、風呂に入り、
  晩酌がてら食事をし、其処から炬燵で轟沈し、午前零時に寝床に移動。
  夜中は花粉症の鼻詰まりに魘され、呼吸困難で死にそうに成る。
  真面に熟睡は出来ず、疲労が取れる筈も無く、ぐったりとした儘、
  朝は八時半に寝床を抜け出し、休日の幕開けだ。
  午前中は極めて自堕落に過ごし、昼を前に、食事を摂りに外へ出る。
  今日も今日とて、花粉が絶賛飛散中だな…。
  最近はラーメンを食べる余裕も無く、休日に食べるか如何かと言った頻度。
  八日振りにラーメンを頂いてみようかしらね。
  高血圧治療の御医者から貰った冊子に、「高塩分品目トップ一〇」と言う、
  高血圧患者にとっては無くてはならない料理が載っており、
  一位は四川担々麺らしく、塩分は八.五グラムと言う。
  二位は叉焼麺の七.三グラム、三位はちゃんぽん麺の六.七グラム、
  四位はつけ麺の六.六グラム、五位は味噌ラーメンの五.九グラム、
  六位は醤油ラーメンの五.九グラム、七位は豚骨ラーメンの五.八グラム。
  と言う訳で、一番塩分の低い豚骨ラーメンを食べに行こう。
  彼是と検索すると、大宮の有名店「狼煙~NOROSHI~」の暖簾分けで、
  綾瀬に店を構える「二代目 狼煙」の関連店が、三月一日に開店したらしい。
  取り敢えず、現場に急行してみようと、一路、大和田へと走る。
  店頭には御祝いの花が飾られており、行列も出来ている。
  駐車場は広く、空きに停め、一先ず、行列の最後尾に接続する。
  店の入口の脇には、「二代目狼煙一家 関東極濃豚骨らぁめん」と、
  此の御時勢、反社会勢力を思わせる様な黒看板が設えられてあり、
  其の手の店なのかと思ってしまう程で、昨今のラーメン店主が写真に写る際、
  頭に手拭いを巻き、厳めしい表情で、腕組みをしているのを思い出す。
  絶対的に、良い印象は持たれないと思うのだが、昔、やんちゃだったのかな…。
  十五分程、花粉飛び交う外で待ち、店内に通され、先ずは券売機。
  ラーメンは「豚骨らぁめん」のみと、随分と潔い。
  序に「味玉」の釦も押してしまい、直ぐに席に通される。
  食券を回収される際、麺の硬さを訊かれるが、初めてなので普通で御願いする。
  冷水を呷り、店内を観察していると、店員は黒のTシャツに統一されており、
  流れる音楽は、若者の間で流行っているのだろう、ナニザイルとか言うもの。
  一昔前だと、永ちゃん、あっ、決して、永六輔ちゃん、じゃない方の、
  如何にもな感じの御店主、店構えが有ったが、今は、ナニザイルだかが主流か。
  僕は、「詠ちゃん」派だな…。
  其れは兎も角、五分強でラーメンが配膳されるが、大して待ってもいないが、
  馬鹿丁寧に、御待たせしましたと言われ、却って申し訳無く成ってしまう。
  さて、肝心のラーメンはと言うと、乳化して居そうな乳濁したプースーだ。
  いざ、蓮華で掬ってみると、思いの外、粘性が高く、ドロッとしている。
  とろみが有り、豚骨の濃厚でクリーミー、円やかな味わいが強く出ている。
  豚臭さは排除されており、久留米ラーメンの様な獣臭、家畜臭の様な物は無く、
  其れとは全く別物、別領域のラーメンと言った感じを受ける。
  とろみに関しては、「天下一品」と同等程度と言えば御想像し易いか。
  麺は豚骨ラーメンらしく細麺で、加水率の低めのモソっとした感じで、
  プースーとの絡み、相性も良いが、逆に絡み過ぎて、プースーの減りが早い。
  量は一三〇グラム有るだろうかと言った感じで、直ぐに食べ終わってしまう。
  具は、分厚く大きな叉焼が幅を利かせている。
  そして、麺麻も極太の確りとした物で、食べ応えが有り、麦酒の摘みにしたい。
  他には、萌やし、木耳、海苔が入り、味付け玉子はと言うと、
  齧ると黄身が飛び出す様な半熟加減ではないが、ねっとりと濃厚な物。
  さあ、替え玉をするべく、一〇〇円玉と引き換えに注文する。
  今度は茹で加減を「ハリガネ」で御願いし、皿に乗せられて遣って来る。
  卓上の「ラーメンのタレ」を加えて頂けば、消化に悪そうなモソモソとした、
  粉っぽい食感が何とも堪らず、「スーパー粉落とし」好きには物足りないが、
  噛むと、歯にくっ付きそうな感じが良く、美味しく頂く。
  家からの距離を考えると、本家「狼煙~NOROSHI~」かな…。