続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「金澤濃厚豚骨ラーメン 神仙」【台場】

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 ◎「味玉豚骨らーめん」九三〇円
 
 …昨日。
  遂に、此の日で流刑地での業務も終わりを迎える。
  三年八ヶ月前、何も分からない状態で着任し、地獄の様な毎日を送り、
  十何連勤は当たり前、休日は月間三日のみと言う事も有り、
  本当、社会人に成って、一番辛く、苦しい仕事だったと言って良かろう。
  慣れるに連れ、休みは取れる様に成ったが、繁忙期の忙しさは厳しかった…。
  其の最後の仕事、清算処理をする為、最終日は六時半起きで向かう。
  朝から、複雑な気持ちを抱えつつ、仕事を一つ一つ片付けて行く。
  正午に迫ろうと言う頃合いを見て、最後なので外に出る。
  二十三時迄は掛かるであろう長丁場なので、確りと昼御飯を摂って置こう。
  向かった先は、「アクアシテー」と言う商業施設内に在る、六店舗が集う、
  「東京ラーメン国技館 舞」の中で、一番新しい此方が目当て。
  「台湾まぜそば はなび」の跡地に入り、金沢市に本店を構える店舗の様だ。
  土曜日の正午前だが、どの店舗も空席が有る様で、此方も空きが見られる。
  券売機で食券を購入するが、初めてなので無難に味付け玉子の入った物で。
  店内に入り、カウンター席に腰掛けると、東南亜細亜系の店員氏が登場。
  厨房内も彼方の国の方の様で、金沢っぽさは見られない…。
  食券を手渡し、麺の硬さを訊かれ、普通で御願いする。
  冷水を呷り、ぼんやりと、抜け殻の様な状態で出来上がりを待っていると、
  五分程で「オマタセシマシタ~」と配膳される。
  大した前知識無しに訪店したが、プースーは随分と茶色く濁っている。
  いざ、蓮華を手に取り、先ずは其のプースーから啜ろう。
  とろみが有り、粘度は高目で濃厚な感じだ。
  味はと言うと、言うなれば、和歌山ラーメンと「天下一品」の中間の様。
  おっ、此れは好きな系統だ。
  「濃厚豚骨」と謳うだけ有り、動物系の出汁がガツンと来て、パンチが有る。
  何でも、あの和歌山県の「井出商店」から暖簾分けを許された店舗の様で、
  偶には僕の馬鹿舌も当てに成るものだなと、ちったぁ、役に立つ様だ。
  能登産の豚骨、鶏ガラを強火で三日間煮込み、徹底的に臭味を取り除くと言うが、
  個人的には、家畜臭い、獣臭プンプンなのが好みだが、豚骨臭は活きている。
  一杯当たりに溶け込んでいる豚骨は八〇〇グラム以上と言い、
  見た目程に執拗くなく、コクが有り、円やかな中に切れが有ると言う能書き。
  和歌山ラーメンよりも濃厚で、博多長浜ラーメンの様な趣きも感じられる。
  麺は、替え玉も可能な細麺で、どっしりとした豚骨のプースーに合う。
  パツッとした歯切れは感じられるが、「かた」で発注すれば良かったか。
  替え玉で「粉落とし」も旨いだろうな。
  叉焼は小振りな物が二枚入り、麺を食べ進める内に崩れてしまっている。
  黒豚を使用しているらしいが、存在感は余り感じられない。
  味付け玉子は黄身が半熟で、味付けは和風の出汁の様な風味が感じられる。
  具は他に麺麻、海苔、葱。
  替え玉はグッと我慢し、プースーを全て飲み干し、最後の仕事に戻る。
  最後の最後で、良い発見が有ったわぃ…。