◆「ゴリラーメン」【大宮】
…今日は土曜日の労働の代休を充てる。
遅れ馳せ乍らの三連休で、こんなに休んだのは年末年始以来だろうか…。
朝一で、先月受診した高血圧の御医者へ、血液検査の結果を訊きに行き、
取り敢えず、腎機能等、他に異常は無さそうなので、更に薬物の量を増やし、
年単位での治療に成りそうで、より一層、薬物依存状態だな。
更に梯子して、耳鼻科にアレルギー検査の結果も訊きに行くも、
何てこったい、まさかの休診日で、家へと戻り、午前中をヴォーっと過ごす。
正午前に家を出て、大宮の街にラーメンを食べに出る。
昨年十一月九日以来、四ヶ月半振りに聖地「ラーメン二郎 大宮店」へ行くも、
何てこったい、まさかの大行列に、諦めて次なる当てを目指す。
「ジャンクガレッジ」は先月行ったばかりなので、新規開拓と行こう。
以前に一度だけ御邪魔するも、定休日で振られた此方へ。
空いていて、すんなり入る事が出来、券売機で食券を購入しよう。
◎「ビール」三〇〇円
…天気も良いし、折角の平日休みなので、愉しんでしまおう。
麦酒が有る様なので発注すると、缶麦酒だが、何ら問題は無い。
「アサヒスーパードライ」だが、銘柄に拘りも無いので。
出入口近くの席に陣取った為、外からは風が吹き込んで心地好い。
スッキリとした口当たりが、爽快感を連れて来る。
◎「ラーブタ」九二〇円
…此方では「まぜ」と呼ばれる混ぜ蕎麦が人気らしいが、
僕は矢張り、此の手の暴力的なラーメン店では決まってラーメン。
初めてだが、豚を追加し、「ラーブタ」と言うのを発注。
厨房内は、揉み上げが特徴的な御店主一人で切り盛りしており、
出来上がりの直前に、無料の乗せ物を訊かれる。
野菜、大蒜、脂、玉葱を増せる様なので、「全増しで」とはっきり告げる。
そして、丼を受け取り、手元に下ろす。
見た感じは大人し目の印象で、暴力的、荒荒しい雰囲気は抑え目だ。
早速、蓮華を手に取り、先ずはプースーから啜ろう。
背脂がびっちりと敷き詰められているが、一口目の印象はあっさりしている。
何だろう、醤油ダレの味が控え目で、且つ、プースー自体が軽い感じ。
重たさは全く無く、ともすると、物足り無ささえも感じてしまう。
卓上の醤油ダレを、野菜の山に目掛けてぶっ掛けてから頬張る。
茹で加減はシャキシャキとクタクタの中間で、個人的に好みだ。
量も余り多くはなく、野菜に振り掛けられた脂からは甘味が感じられる。
麺は表面がツルっとした、加水率高目の緩い縮れの効いた太麺。
市販の生ラーメンの様な風味が有るが、モッチリとした弾力は良い。
力強さは然程無いが、ワシワシと喰らうには宜しいか。
豚はと言うと、軟らかさと程好い噛み応えが有り、中々に秀逸だ。
赤身のホロっと解れる感じ、脂身はトロっと蕩け、及第点と言えよう。
矢張り、僕の中では「ジャンプ」の豚が最高峰か。
其れにしても、混雑していないから良いものの、一人で一杯食べられない子供、
乳母車で寝て居る乳児を、此の手の店に連れて来る客が居るのだな。
何だろう、理解に苦しむのだが…。
母親が子供に、「我慢ばかりしちゃ駄目だよ」と諭していたが、
だから、将来、我慢が出来ない人間が出来上がるんじゃなかろうか…。