続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ジャンプ」【一ノ割】

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◆「ジャンプ」【一ノ割】

 ◎「ラーメン(並)」七八〇円+「豚増し」二〇〇円

 …すっかり、蟹工船に乗船する暮らしに突入し、心身共に疲弊しまくり。
  世間様の先週の三連休の頭二日に出勤した代休を一先ず、今日に宛がう。
  と言いつつ、昨日の日曜日も出勤しているので、其の代休が取れるのは、
  一体、何時だろうかと悩んでしまい、所定の休日日数消化が不可能なのが確定。
  昨晩は疲労困憊で二十三時過ぎに帰宅し、泥の様に眠ろうとするも、
  悪夢に魘されたりで、熟睡は出来ず、朝もゆっくり寝て居られない。
  日がな一日、無駄に寝ていても良い位の疲労なのだが、そうも行かない。
  八時過ぎに起き出し、午前中は極めて自堕落に過ごし、十一時過ぎに家を出る。
  偶の休日、好きな事をしようと。
  思いっ切り大蒜と、豚肉のヴィタミンB壱を摂取し、心身を癒したい。
  向かう先は、五月二十三日以来、二ヶ月振りの此方。
  正午に店に着くと、店外の椅子に五人程の待ちが発生している。
  先に店内の券売機で何時もの食券を購入し、外の行列に接続する。
  アベックや初老の夫婦、作業員や柄の悪そうな人、客層は多岐に亘る。
  一〇分程で店内の椅子に通され、五分足らずで着席出来、回転は良い。
  食券を提示し、冷水を汲み、厨房内を眺める。
  店主氏の他、男女の助手の三名体制で、青い三角定規と同じ編成。
  相変わらず、店主氏が居ると緊張感が漂う気がするのは僕だけだろうか…。
  何でも、今日迄限定メニューとして「よだれ鶏ピリ辛冷やし中華」、
  と言うのが販売されており、其れが随分と人気の様だが、僕からしたら、
  此方に於いては、限定メニューも「まぜそば」も「たれそば」も用は無い。
  そんなに頻繁には御邪魔出来ないので、「ラーメン」だけ有れば十分。
  そうこうしていると、女性助手氏から無料の乗せ物を訊かれ、
  「全増し、味玉で」と告げ、丼を受け取る。
  今日は野菜の山も傾斜がなだらかで、プースーも溢れる事も無く大人しい印象。
  早速、二ヶ月振りの御対面は、先ずはプースーから啜ろう。
  ややとろみの有る茶濁したプースーは、神々しささえ感じられる。
  一口啜れば、豚の旨味がぎっしりと凝縮され、醤油ダレの仄かな酸味も有る。
  矢張り、此れだよ、此れ。
  胃袋が豚の有効成分で覆われたかの様で、至福の時を迎える。
  野菜の山には、卓上の醤油ダレをドレッシング感覚でぶっ掛けて頂く。
  シャキシャキとクタクタの毎度の絶妙の茹で加減で、此れならバクバク行ける。
  コロコロとした背脂も具の様な存在感で、甘味、旨味、こってり感を齎す。
  麺を引っ張り上げて啜れば、強靭な腰が効いている力強い自家製麺
  店主氏が嘗て居た「ジャンクガレッジ」の外部発注麺より遥かに旨い。
  腰、張り、弾力、食感、何れも啜って、噛んで、愉しい麺だ。
  さて、豚に取り掛かろう。
  プースーに沈み、野菜の山に隠れて居たが、既にプースーの熱で蕩けている。
  肉の繊維が毛羽立って、ふさふさしており、此れが軟らかくない訳が無い。
  巻いたバラ肉の中心部の赤身は適度な噛み応えで、外縁の脂身の部位は、
  もう、トロントロンに蕩け、何なんだ此の豚は!と褒め称えたい程だ。
  此方の豚を、どの店も見習って欲しい程で、今、僕の中で、一番の豚だろう。
  正に「ネ申月豕」。
  味付け玉子も黄身がピュッと飛び出す程の秀逸な出来に大満足。
  大蒜も摂取出来たし、プクマンだし、後は帰ってルーネー。