続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ジャンプ」【一ノ割】

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◆「ジャンプ」【一ノ割】

 ◎「まぜそば」七八〇円+「豚増し」二〇〇円

 …今度の土日は、BOOK厚木の清算業務の為、出勤と成るので、
  金曜日と、今日月曜日に代休を宛がい、金曜日から四連休。
  年明け十六日付での内示も出たので、後は粛々と、残務を片付けるのみ。
  昨日は十二月一〇日、大宮市民にとっては特別な、氷川神社の大湯祭の日だが、
  然りとて、人混みに態々出掛ける気力も無く、誰かと会う予定も無く、
  何もする事、したい事も無く、日がな一日、寝巻きの儘、寝て過ごす駄目さ加減。
  食事以外は寝床に横たわり、目ん玉が腐ってしまいそうだが致し方無い。
  用事が無いのだから…。
  四連休最終日の今日こそは、二日振りに身支度を整えて出掛けようと、
  昨日から寝床で彼是と妄想を繰り広げ、情報収集に努める。
  昨晩は十八時半に就寝し、今朝は八時半過ぎに起床し、十四時間睡眠。
  睡眠負債を解消し、怠さも有るが、気合を入れて起き出す。
  午前中は極めて自堕落に、非生産的に過ごし、一〇時半に家を飛び出す。
  彼是と考える隙を与えず、えい儘よとばかりに動き出さないと駄目なので…。
  向かう先は、四連休最終日に大蒜を摂取し、明日からの七連勤に備えたく、
  昨年十二月十二日以来、一年振りの此方へ、東京環状を縫って馳せ参じる。
  大人気店、大行列店なので、並々ならぬ気合、気力が居るので大変だ。
  十一時半の開店の五分前に到着すれば、既に先客五人の待ち。
  僕同様、月曜日から暇と言うか、家に居られない事情が有る人が多いのだな…。
  三分前に助手氏が現れ、開店と相成り、順番に券売機で食券を購入する。
  勿論、券売機の故障で紙幣が使えないと言う情報も確りと確認しているので、
  小銭をちゃんと用意し、助手氏に両替をして貰うなんぞ間抜けな事はしない。
  皆一様に、準備不足の客が多いのだな。
  さて、今回はと言うと、流石にプースーが有るラーメンは重たい歳回りに成り、
  腹がくちく成るので、此方では初めて「まぜそば」を頂いてみる事にする。
  ラーメンと違って軽いので、「豚増し」もしてみる。
  冷水を汲み、食券を提示し、カウンター席にヨッコイショーイチ。
  厨房内の店主氏は心成しか痩せた様だが、相変わらず、緊張感は漂う。
  店主氏と助手氏の二人体制で、中田カウス・ボタンと同じ編成。
  冷水を呷り、ヂッと待つが、開店後初っ端なので回転が早い。
  一〇分弱で助手氏より無料の乗せ物を訊かれ、「全増し、味玉で」と告げる。
  店主氏より丼を受け取り、手元へと下ろす。
  おおっ、何とも蠱惑的、魅惑的且つ、暴力的な佇まいが堪らない。
  早速、中心の卵黄を全体にざっくりと、大胆に、大まかに撹拌する。
  味が均一化しない様、味わいが疎らに感じられる様に、ざっとね。
  丼の底には醤油ダレと、凝縮された感じの豚骨スープが入っており、
  此れを全体に絡め乍ら、其の熱でズーチーを融かす様に混ぜ合わせる。
  いざ、此れを啜れば、もう、「ジャンク」、正に、麻薬の様な中毒性を感じる。
  醤油ダレ、プースー、ズーチー、卵黄、鰹節、野菜、ベビースター、刻み大蒜、
  背脂、海老マヨ、辛味、化学調味料が混然一体と成って、もう訳が分からない。
  何と表現すれば良いのだろうか。
  組んず解れつ、しっちゃかめっちゃか、一緒くた、ごちゃ混ぜと言った様相で、
  旨い物の坩堝と化しており、際限無く啜って居られそうだ。
  そして、豚だ。
  プースーの熱で温めると、赤身の部位はホロッホロに解れて軟らかく、
  脂身の部位はトロントロンに蕩け、僕は改めて確信する。
  僕の中で、此方の豚が史上最高、一位、至高、究極の豚であると。
  神懸り、神々しい迄の美味しさで、食べ終えてしまうのが辛い程…。
  味付け玉子は黄身がピュッと飛び出し、トロっと溶け出す濃厚な味わい。
  春日部迄、態々通うのが億劫だと、一年も御無沙汰していた事を恥ずかしく思う。
  土日は先ず混んでいて無理なので、平日の休みの際は馳せ参じないと駄目だな。
  最後は残ったルーシーを飲み干し、五分強でとっとと食べ終えて退店。
  ラーメンの様に、プースーを啜って、麺を啜ってと言う工程が無いので早い。
  明日からの七連勤、何とか頑張ろう…。