…昨日。
昨年六月から、心身の不調に因り、ホスピタって来たが、今と成っては、
主治医の勤務日である平日に休みを取る事が不可能に成り、一月頭以来、
ずっと掛かれずに居たが、薬物も切れたので、土曜日勤務の御医者に替えて貰い、
朝から、約四ヶ月振りにホスピタり、一時間半も要し、ドッと疲れが増す。
具合が悪いから病院に行くのに、病院に行ってぐったりするとは本末転倒だな…。
終われば、もう昼なので、偶にはラーメンでも啜ろうかね。
と言う訳で、昨年十二月十七日以来、四ヶ月半振りに此方へと御邪魔する。
◎「瓶ビール(おつまみ付)」五〇〇円
…正午前なので、空席も見られ、すんなりと入店。
券売機で一通り食券を購入し、空席にヨッコイショーイチ。
食券を手渡し、瓶麦酒、洋杯、摘みを受け取る。
手酌で注ぎ、歩いて火照った身体を冷却する様に、グイっと呷る。
苦味の効いたプリン体が、湿度の低い好天の日には何とも爽快で快い。
最高の三連休の初日だな。
◎「濃厚煮干そば」七八〇円+「特製仕様」二五〇円
…麦酒を半分程飲った辺りで、ラーメンが店主氏より配膳される。
今、春季限定で「柚子塩煮干し蕎麦」と言うのも有り、少し惹かれるが、
一昨年十一月にプースーを改良して以降は、矢張り、此れが一番旨い。
前回は「濃厚煮干しつけ麺」を頂いたが、つけ麺ではなく、
此のプースーに関しては、ラーメンでないと駄目だと感じているので。
更には、欲を掻いて、「特製仕様」にしてしまう辺り、相変わらず駄目だ…。
麦酒も其処其処に、先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
見事な迄のセメント色をしたプースーはとろみが有り、正に、濃厚其の物。
一口啜れば、ズッキュンバッキュンと、強烈な煮干しの旨味が舌を撃ち抜く。
前回は九十九里浜産の片口鰯と、真鰯の煮干しを使用と成っていたが、
今回は、前々回同様、片口鰮と平子煮干しに戻った様だ。
煮干しの蘞みや雑味さえも、旨味へと昇華させ、長所へと変えている。
舌に残るザリっとした感じに、思わずニヤッとしてしまう。
麺は、バツっと千切れる、加水率低目の細麺。
どろっとした濃厚な煮干しセメントが、抜群に絡み、纏わり付く。
さて、豪勢なのが具だ。
「低温調理鶏チャーシュー」は三枚入り、しっとりとして、淑やかな佇まい。
鶏胸肉はあっさりし過ぎて余り好きではないのだが、此方のは好感が持てるのだ。
「豚チャーシュー」は厚味は然程無いが、お気に入りで、四枚入る。
味付けが確りとしており、プースーの熱で脂身がトロンと蕩け、赤身も解れる。
味付け玉子は、一口齧ると、中から黄身がドピュっと勢い良く飛び出し、
其の卑猥さにほくそ笑んでしまい、相変わらず僕は変態の様だ。
麺麻は、以前よりは細くなったが、シャクシャクとした歯触りの秀逸な物が三本。
他には海苔、鳴門、三つ葉、刻み玉葱が入る。
終盤、卓上の刻み大蒜を投入すれば、刺激と辛味が最高に合う。
最後は、濃厚煮干しセメント大蒜汁を飲み干し、プクマンで帰宅する廃人…。