続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ジャンプ」【一ノ割】

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◆「ジャンプ」【一ノ割】

 ◎「ラーメン(並)」七八〇円+「豚増し」二〇〇円

 …金曜日、土曜日と休日を確保し、昨日の日曜日は出勤。
  疲労して帰宅するも、労働後の御愉しみ、缶麦酒の買い置きが無く、
  図らずも休肝日と言う失態で、自分の馬鹿さ加減に涙が出て来らぁ。
  「あばれはっちゃく」の東野英心じゃなくても、情け無くなってしまう…。
  代休は売る程に余っているので、今日も休日に充てる。
  今朝は目覚ましも掛けず、だらだら、ごろごろと、九時半に起き出す。
  寝ても寝ても寝足りないと言うか、悪夢に魘されたりで、眠りが浅いのか、
  将又、疲労が蓄積し過ぎているのか、まいっちんぐマチコ先生だ。
  午前中は極めて自堕落に過ごしつつ、一〇時半過ぎに家を飛び出す。
  久し振りに大蒜を充填しないと、人として駄目に成ってしまうので、
  「ネ申月豕」も頂きに、八月三十一日以来、三ヶ月半振りに此方へ向かう。
  渋滞の東京環状を抜け、店に着いたのは、開店直後の十一時半過ぎ。
  空席も未だ三席有り、急いで券売機で何時もの食券を購入し、冷水を汲み、
  促される儘、店内左奥のカウンターへとヨッコイ、ショーイチ。
  食券を回収され、冷水を呷り、出来上がりをヂッと待つ。
  厨房内は店主氏と、女性助手氏の二名体制で、あした順子・ひろしと同じ編成。
  隣の武里に二号店「中華そば ぎと家」も出来たので、異動等も有ったのか。
  常連ではないので知る由も無いが…。
  開店後の二回目の麺茹でに間に合った様で、一〇分程で女性助手氏から、
  無料の乗せ物を訊かれ、「全増し、味玉で」と告げ、店主氏から丼を受け取る。
  相変わらず、緊張感がヴィンヴィンと伝わって来るな…。
  今回は野菜の山も高く聳えておらず、丘陵程度の盛りで安堵する。
  さて、先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  濁って乳化したプースーはとろみが有り、何時も程の酸味は抑え目で、
  豚の出汁、旨味がガツンと伝わり、まんまと、舌を撃ち抜かれて降参。
  何口も立て続けにプースーを啜り、三ヶ月半の空白を埋めようと試みる。
  コッテリ感は有るのだが、すっきりとした味わいも感じられ、嗚呼、旨い。
  野菜はシャキシャキとクタクタの中間の茹で加減なのは何時も通りの安定感で、
  時折、ショリショリと感じられる葱の食感が良く、風味が鼻腔を駆け抜ける。
  背脂もコロコロした塊が乗り、此れ又、旨さを増幅させて呉れる。
  麺を引っ張り上げれば、御馴染みの自家製麺で、ワッシワシと喰らい付く。
  表面は適度なざらつきが有りつつも、スルスルと啜り心地の良い麺。
  強靭な腰と弾力を兼ね備え、力強さも有るが、しなやかさも感じられる。
  縮れ具合が絶妙で、プースーを巻き込む様に持ち上げ、絡みも良い。
  勿論、刻み大蒜の粒子も吸着させ、口内へと連れて来て呉れる。
  さて、豚は言うと、野菜の下に埋もれ、プースーの熱を吸い取り、
  其の形状を保って居られない程に蕩け、バラ肉を巻いた物が崩れている。
  肉の繊維がふさふさと毛羽立ち、見るからに「ネ申月豕」なのが分かる。
  赤身の部位は吃驚する程に軟らかく、且つ、キュッと噛み締めたい食感。
  赤身に寄り添う様に付着する脂身は、トロントロンに蕩け切っている。
  プースーの熱で、固体として存在するのを諦めたかの様に、蕩け始めている。
  矢張り、豚はこうでないと駄目だな。
  味付け玉子はと言うと、箸で持っただけで黄身の半熟度合いが分かる程。
  一口齧り、黄身にプースーを掛け、残りを頬張る。
  汗だくで何とか完食するが、周りの客は如何言う訳だか、外套を着て、
  厚着の儘に食べているのも拘わらず、涼しい顔で、汗一つ掻いていない。
  こちとら、シャツ一枚で食べても汗だくで、相撲取りの様だと言うのに。 
  ストレスで血圧が急上昇しているとでも言うのか…。