続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「台湾まぜそば はなび」【台場】

イメージ 1

◆「台湾まぜそば はなび」【台場】

 ◎「元祖台湾まぜそばDX」一一〇〇円

 …火曜日。
  繁忙期ではなく、寧ろ、閑散期なのだが、如何も、疲労感が半端では無い。
  気分の所為も有るだろうが、ぐったりとしてしまっている。
  按摩に掛かりたい程だが、出向くのも億劫なので行かないだろうが…。
  さて、話は遡って一昨日。
  朝から蟹工船に乗船すべく、波止場に出掛ける。
  昼に成り、此の日は偶さか、時間的余裕が出来たので、
  こう言う時位は、昼御飯は確りと頂いてみたいと言うのが人間と言うもの。
  僕だって、人間らしい生活はしてみたい…。
  台場でラーメンと言えば、「博多長浜ラーメン 田中商店」が専らだが、
  「アクアシテー」と言う商業施設には、「東京ラーメン国技館 舞」と言う、
  全国のラーメン店六店が入居する一画が在り、其処に行ってみよう。
  以前の「ご当地麺祭り」と言う名称の施設だった時は、
  「博多鉄板屋台・元祖まぜラーメンの店 西江商店」、「らーめん 二男坊」、
  「京都中華そば 天天有」、「勝浦タンタンメン 勝浦ビーチスタイル」、
  「みそラーメンのよし乃」、「大阪・牛醤ラーメン まこと屋」の全てを制覇。
  現在は、「札幌 みその」、「二代目博多 だるま」、「気むずかし屋」、
  「せたが屋」、「頑者NEXT LEVEL」、「台湾まぜそば はなび」。
  前回は「頑者NEXT LEVEL」で頂いたので、今回はと言うと、
  遂に、臺灣混ぜ蕎麦童貞を捨てようと、固い意志で此方に突入してみる。
  平日なので比較的空いており、先ずは券売機で食券を購入する。
  初めてなので、普通に「元祖台湾まぜそば」にしておけば良いのだが、
  如何せん、所謂「全部乗せ」を店は売りたいので、最上段に目立つ位置に、
  「DX」と言う目立つ釦が有る所為で、まんまと店の策略に嵌ってみる…。
  食券を手に中に入り、カウンター席の間に挟まり、何とか着席。
  食券を提示すると、大蒜の有無を訊かれ、脱腸、もとい、断腸の思いで、
  大蒜を我慢し、「無しで」と告げ、冷水を呷り、出来上がりを待つ。
  一〇分強で、背後から、人生初の臺灣混ぜ蕎麦が運ばれて来る。
  色々と見聞きしているが、此れが臺灣混ぜ蕎麦と言う物なのか。
  真ん中に鎮座する卵黄を中心に、全体をざっくりと混ぜ合わせる。
  此の手の混ぜ蕎麦、油蕎麦、和え蕎麦の類は、良く混ぜる事を良しとするが、
  個人的には、混ぜ過ぎると味が均一化してしまう為、ざっくり程度が良い。
  程好く混ざり合った所で、箸で麺を手繰り、童貞を捨てる瞬間。
  もっちりとした「あつもり」の太麺が印象的で、濃厚な動物系のテレレが、
  べっとりと纏わり付き、そして、ピリッとした辛味が後から追い掛けて来る。
  色々な物が入っており、又、複雑に絡み合い、何だか良く分からないが旨い。
  「旨辛ミンチ」と呼ばれる肉味噌、卵黄、魚粉、大量の刻み海苔、韮、葱が、
  テレレ、麺と混ざり、官能的な旨さを醸し出している。
  此処に大蒜が入れば、もっと刺激的で、最高に旨いのだろうなと思いを馳せる。
  食べ進めて中盤から、指南書に従い、卓上の「自家製昆布酢」を投入してみる。
  其の名の通り、昆布味の酢で、円やかさが増し、さっぱり感が加わる。
  具の「トロ肉」は蕩ける味わいで、味付け玉子も黄身がねっとりとして旨い。
  食べ終える頃に成ると、女店員氏が「追い飯、御持ちしますか?」と。
  如何やら、蓮華一杯分程度の白米を、丼に残ったテレレに投入して頂ける様だ。
  断る理由は何ら無いので御願いし、いざ、蓮華で掻き混ぜる。
  下品、嫌らしい此の感じが、何とも良く、旨さの秘訣なのだろう。
  〆の雑炊の様な感覚で、テレレや具の旨さを残らず平らげ、御満悦の中年。
  臺灣混ぜ蕎麦童貞を喪失し、一つ大人に成り、蟹工船に乗船する…。