続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ジャンクガレッジ 大宮駅前店」【大宮】

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 ◎「まぜそば(大盛)」八七〇円
 
 …昨晩。
  週末の休日と言えど、別段、用事が有る訳でもなく、誰かに誘われるでもなく、
  草臥れた雑巾の様に、だらけた暮らしをし、夕方に成り、再度、動き出す。
  街をぶらぶらと徘徊し、野暮用を済ませ、暗く成ったので呑もうかね。
  外で腰を据えて呑むのは、もう厳しくなっているので、ササっと軽く、
  「熱烈中華食堂 日高屋」で「生姜焼き」を摘みにホッピー二杯を呷り、
  もう、とっとと〆て帰ろう。
  大宮で〆ると成れば、此方と相場が決まっている。
  店に着けば、店頭には、入るのか入らないのか、出入口を塞ぐかの様に、
  愚図愚図している客が居り、脇を擦り抜け、即断で入店。
  店内には三、四人の待ちが有るが、まあ、問題無い。
  券売機で食券を購入し、行列の最後尾に接続するが、行列の先頭が馬鹿なのか、
  如何して、どん突きの奥迄進まず、中途半端な場所に佇んで待つのか。
  後続客が入口付近で渋滞し、混沌としており、案の定、店員氏に指導される。
  何だろう、周りが見えていない、気を遣わない、自分の事しか考えないのか…。
  途中、食券を回収され、五分後に無料の乗せ物を訊かれ、何時も通り、
  「全増し、脂ダブルで」と御願いし、更に、ヂッと立って待つ。
  入店から一〇分程で、やっと席に案内され、ヨッコイショーイチ。
  其れから五分強で、待望の淫猥な「まぜそば」が遣って来る。
  丼の中に、整然と配された具材の数々が、何とも芸術的でもある。
  其の美しい盛り付けを、一瞬にして、箸で攪拌してぐっちょんぐっちょんに。
  此の破壊にも似た行為が、混ぜ蕎麦、油蕎麦、和え蕎麦の類の醍醐味でもある。
  ぴちゃぴちゃ、くちゅくちゅ、にちにちと、卑猥な音を響かせつつ、
  全てが一緒くた、ごちゃ混ぜに成り、原形を留めない程に見た目を変えて行く。
  豚は白茶けているので、最も温度が高いであろう丼の底に追い遣り、
  テレレとも絡ませ、熱で軟らかくなる様に仕込む。
  全体がざっくりと、混ざり過ぎない程度で箸を止め、さあ、啜ろう。
  最初から入っている温泉玉子、鰹節、揚げ大蒜、揚げ玉葱、茹で野菜に加え、
  無料の乗せ物の「ニンニク」、「アブラ」、「チーズ」、「ベビースター」、
  「エビマヨ」、「辛味」が、丼の中でしっちゃかめっちゃかに縺れ合っている。
  序盤は「エビマヨ」の味わいが勝って来るが、ズーチーや玉子のコクも中々。
  今回は「辛味」がやや強めの印象。
  「ベビースター」のカリポリした軽い歯触りも心地好く堪らない。
  「まぜそば」は秘伝の醤油タレに、要と成る旨味が凝縮されたスープを合わせ、
  麺と混ぜ合わせ、大蒜と黒胡椒の効いた濃厚な後引く味わいと言うのが売り。
  プースーは拳骨、鶏ガラ、背ガラ、モミジ、香味野菜を八時間丹念に炊き込み、
  旨味だけを凝縮し、ゼラチン質たっぷりのスープに背脂を投入する事で、
  凝縮されたスープにコクと旨味と甘みが加わり、麺との絡みが格段に増し、
  混ぜた瞬間に麺を離さない、パンチの効いたスープと言うのが謳い文句。
  ごろごろした背脂の塊も甘味を齎し、存在感を醸し出している。
  麺は御馴染み、「ニッセーデリカ」の特注麺。
  強靭な腰を持つゴワゴワした極太麺は、強力粉オーションだけで打たれ、
  強い小麦の風味を持ち乍らも独特の食感を持ち、ジャンクなスープに負けない、
  強靭な歯応えと食べ応えが売りで、畝りが効いた縮れ麺はモチモチ感が強い。
  丸で、現役時代の北斗 晶の蕎麦ージュの様だ…。
  大蒜の刺激、辛味も心地好く、栄養素を充填出来ている感覚を受ける。
  豚はと言うと、熱で軟らかさを取り戻すが、全盛期とは程遠いが及第点か。
  麺を食べ終えると、丼の底にはテレレが溜まっている。
  最近、「追い飯」用にと「ライス」の取り扱いを始めた様だが、
  デヴなので、其の儘、テレレを飲み干し、丼を上げ、台を拭き、御馳走様。