続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らぁめん 赤星」【深谷】

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◆「らぁめん 赤星」【深谷

 ◎「濃厚背脂煮干しそば」八三〇円+「メンマ増し」二〇〇円

 …日曜日。
  何が黄金週間だ!
  何が大型連休だ!
  何奴も此奴も、寄って集って休んで遊び呆けやがって。
  少しは働けよ!
  こちとら、黄金週間前はアルバイトを休ませる為に労働し、
  黄金週間期間中は、遊び呆けてらっしゃるブルジョワジー様の為に労働し、
  黄金週間後はアルバイトを休ませる為に労働し、本当、死んだ方がマシ…。
  期間中、何度、プラットホームに滑り込んで来る電車に飛び込もうと思ったか。
  朝は五時に起きて仕事に行き、帰宅するのは二十三時過ぎ。
  四時間ばかりの睡眠で、蟹工船に乗船しに行く地獄の暮らしを続ける。
  御蔭で、腰が崩壊し、ヘルニア再発で補装具を巻いての労働。
  偶さか土曜日は、幾らか繁忙が緩まり、十八時に逃げる様に退勤し、
  大宮駅で途中下車して現実逃避し、浴びる様に酒を呑んで壊れる。
  帰宅して泥の様に眠り、僅か一日のみの休日は、ゆっくりしていれば良いが、
  何一つ黄金週間らしい事を出来なかった悔しさから、出掛ける事にする。
  薄汚れちまった心を清めに行こうと、埼玉県北の神社仏閣を巡ろう。
  九時に出立し、自動車を走らせ、国道二五四号線の小川町を走行していると、
  アンチロック・ブレーキ・システムと警告灯が表示された儘に成ってしまい、
  遠出しても何なので、予定していた、神川町の金鑚山大光普照寺は回避し、
  我が故郷、深谷市から南下する事にし、先ずは昼御飯を摂ろう。
  金鑚大師を詣でた後に深谷に入り、昼御飯に伺おうとしていた此方に、
  十一時半過ぎに到着し、運良く待ちも無く、店内に入り、席に通される。
  以前は「麺や のかぜ」と言う店が在り、二〇一二年四月十五日に訪店したが、
  此方に変わってからは初めてで、何でも、煮干しラーメンが人気らしい。
  然も、休日限定の煮干しメニューも有る様で、其れが狙いだ。
  土日限定で「濃厚煮干しそば」、「背脂濃厚煮干しそば」、更には、
  黄金週間限定で「アサリ塩らぁめん」と言うのも有るらしいが、
  僕はと言うと、「背脂濃厚煮干しそば」で行ってみようじゃないか。
  此れに「メンマ増し」も御願いし、せめてもの御褒美で良かろう…。
  厨房内は御夫婦と思しき男女二名体制で、宮川大助・花子と同じ編成。
  冷水を飲み、店内のテレヴィヂョンをぼんやり眺め、出来上がりを待つ。
  先客を見るに、提供に時間が掛かる様で、二〇分は待っただろうか。
  こう言う時に、時間が掛かるからと文句を言ったり、店を出たりする様では、
  いざと言う時、救急車の到着も待てずに死んでしまうので我慢するのは当然。
  御出座しのラーメンはと言うと、濃厚と謳うが、粘度の低い物で、
  背脂と謳うが、燕三条系程の背脂ヴィチヴィチと言う感じでもない。
  早速、蓮華を手に取り、其のプースーを、丼の底の方から掻き混ぜる様に掬い、
  じっくりと味わってみれば、煮干しの風味や蘞みがガツンと来るが、
  全体的には大人しい感じの落ち着きの有ると言うか、「和」な感じ。
  此方の通常の「背脂煮干しそば」は、背黒二種、白口、潤目、平子の五種類に、
  日高昆布、本鰹節、宗田節、鯖節を使用し、動物系は一切使用しないと言う、
  正に、魚介一〇〇パーセントで、其の為、サラッとした口当たりで、
  裏を返せば、動物系が入っていないので、パンチに欠ける印象か。
  背脂はと言うと、赤城もち豚、上州豚を使用しているとの事。
  思いの外、背脂の存在感は薄く、燕三条系とは一線を画す。
  麺は細目の緩やかな縮れの効いた物で、プリッとした食感。
  麺の量は然程多くないが、プースーとの絡み、持ち上げは良いな。
  具は、肩ロースの叉焼が一枚入り、ホロっと解れ、肉質は軟らか目で先ず先ず。
  増しにした麺麻は穂先麺麻で、シャキシャキとした歯触りが心地好い。
  形の整った物が六本程入り、此れを摘みに一杯飲りたい程だ。
  他には味付け玉子半個、三つ葉、煮干し系には必須の刻み玉葱が入る。
  何だかんだで、プースーも飲み干してしまい、プリン体を漏れ無く摂取。

~御負け~
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亀通山行田院大長寺の大仏。
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前玉神社に居る、猫のキナコさん。
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鴻神社。
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