続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「日乃屋カレー」【大塚駅前】

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◆「日乃屋カレー」【大塚駅前】

 ◎「名物カツカレー」七四〇円+「チーズ」九〇円

 …昨日。
  日本には、盂蘭盆会と言う風習が有り、其の時期に合わせて夏休みを取る、
  そう言う人々が殆どだと言う事を、何とは無しに知っている。
  然し、僕にはそう言う纏まった夏休みと言う物が無い。
  即ち、社会的少数者、社会不適合者と言う事らしい。
  もう、盆時期に墓参りに行ったり、夏らしい風情を味わう事は不可能の様だ。
  祖父母の迎え盆、送り盆も出来ないとは、人間らしさとは何かと考えてしまう。
  話は遡って昨日。
  世間様はすっかり夏休みで、馬鹿汁垂らして浮かれ狂いやがって、
  浮かれ気分でRock❛n❜roll、祭り気分でTAKE A CHANCEだ。
  こちとら、三連休のとち狂った様な忙しさを、蟹工船に乗船して疲弊し、
  其れも束の間、週が明けても普通に労働で、疲労も頂点に達している。
  朝から池袋に出掛け、残務を熟し、十四時を過ぎ、切り上げて移動する。
  移動を開始する前に、昼御飯を摂ろうと思うも、既に十四時半前。
  一瞬、「博多長浜ラーメン ぼたん」でもと思うも、時間も時間なので回避。
  簡単に「𠮷野家」で牛丼でも掻っ込もうと向かうと、大塚駅の高架下に、
  真新しい造りの立ち喰いカレー店が新規開店しており、興味を惹かれる。
  仕事中、不意にカレーを食したいと、微かに思ったので、何かの思し召しか。
  店頭の券売機で食券を購入するが、何が良かろう。
  屋号を冠した、普通の「日乃屋カレー」なる物が有るが、些か簡素だ。
  此の糞暑い盆時期に、休みも取れずに労働しているのだ。
  ちったぁ、精の付く物を頂いたって、罰は当たるまい。
  と言う訳で、「名物」と銘打たれた「名物カツカレー」に、ズーチー乗せで。
  店内に入り、食券を手渡し、自分の立ち喰い場所を確保する。
  店内は七、八人も入れば鮨詰めで、厨房内は若い男女の店員で切り盛りしており、
  フォーリンラブと同じ編成で、八月一〇日に開店したばかりの所為か、
  ぎこちなさも感じられるが、味に関わる事では無いので気に成らない。
  揚げ物が入る為、五分程の後、レーカーが配膳される。
  卓上の福神漬け、辣韭を適度に取り、何時もの様に、皿の縁一杯には取らない。
  匙を手に取り、先ずはルウと白米の部分から頬張る。
  ルウは粘度が高目で、サラッとした印象は無い。
  此方のカレーの目指すのは、日本のカレー、昔から有る、皆が食べ慣れた、
  懐かしくも深味の有るカレーを追求していると言う。
  肉は西から仕入れ、玉子は青森の銘柄物を使用し、野菜は時期により全国から、
  最良の物を厳選、香辛料に至っては、作っている本人が間違えてしまう位、
  多種類の調合と言った塩梅で、拘りを持って作っていると言う謳い文句。
  頻りに、「神田カレーグランプリ」優勝を前面に打ち出しているが、
  二〇一二年の第二回は四位入賞、二〇一三年の第三回は優勝、
  二〇一五年の第五回には殿堂入りしたと言う。
  昨今、急激に店舗数を増やしている様だが、変な事に成らなきゃ良いが…。
  さて、カツはと言うと、縦に切られておらず、角状に八等分されている。
  肉質は軟らかく、厚味も其処其処有り、中々に悪くない。
  ズーチーはカツの下に敷かれており、蕩ける印象は余り無い。
  個人的には、「CoCo壱番屋」のルウのサラサラ度合い、福神漬けの味、
  ズーチーの蕩け具合が好みだが、此方のは日本的、家庭的なカレーと言うので、
  方向性が違うので致し方無い事だ。
  ササっと平らげ、流刑地へと向かう社会不適合者…。