◆「ゴーゴーカレー」【池袋】
◎「ロースカツカレー（エコノミークラス）」七八〇円＋「チーズ」二〇〇円
…木曜日。
又しても、七月下旬の様な下品な暑さがぶり返し、気持ちが悪く成りそうだ。
呼吸をするだけで、気管支が火傷しそうな程で、喉ティムポ迄日焼けしそう。
只でさえ暑いのに、池袋の街は、夏休みとやらで、馬鹿汁垂れ流した上、
馬鹿面を提げて遊び呆けているゆとり世代や、餓鬼を連れた家族連れが蔓延る。
ＤＤＴを使って駆除して呉れないだろうか…。
其の煽りを喰って、昼時は酷いもので、連鎖店は何処も彼処も大混雑。
こちとら簡単に食事を済ませたいが為に連鎖店に行く様にしているが、
其れさえも儘成らないとは、迷惑千万、家でヂッとしてろよ！
麺麭にハンバーグステーキを挟んだ物を頂こうとするも、「麦当劳」すら駄目。
何かの取り付け騒ぎの様に、馬鹿みたいに混んでおり、昼食難民と化す。
灼熱地獄の中、或る程度、心豊かに成れそうな食事が出来る店を求めて彷徨う。
そして、店の存在は知っているも、入ろうとは思わずに居た此方に流れ着く。
此方の連鎖店は、二〇〇九年一月八日に小田原で頂いて以来、人生二度目の訪店。
地下への階段を下りれば、店内は空席が目立ち、流石に目立たない分、
鬱陶しい連中は気付かない様で、安息の地を見付ける。
券売機で食券を購入するが、此の暑さで食欲も無いのだから、
普通の何も乗らない「ゴーゴーカレー」にして置けば良いものを、
如何言う訳だか、高級な「ロースカツカレー」の釦を押してしまっている。
更には「チーズ」の食券迄も購入し、本格的な堪え性の無さだ…。
食券を手渡し、ヨッコイショーイチし、冷水を自分で汲んで呷って待つ。
其の後、引っ切り無しに後続客が訪れ、あっと言う間に略満席。
危ないったら有りゃしない。
如何も慣れず、据わりが悪い感じがして駄目だな。
先ずは卓上の福神漬けを取るが、茶色ではなく真っ赤で、見た目で暑そう…。
気を取り直して、匙ではなく肉刺し手に取り、八年七ヶ月振りに味わってみる。
香辛料の刺激は感じられるが、欧風カレーの様な甘目の印象。
もう少しサラッとしている方が好みだが、慣れれば何とか成るものだ。
此れにズーチーが溶けて絡み合い、円やかなコクを付加している。
カツに取り掛かるが、普段、カレーは匙で掬って頂くのに慣れているので、
肉刺しで突くと言うのが、如何も慣れずに食べ難さが有る。
カツには予めソースがぶっ掛けられて提供されるが、其れも好みだと助かる…。
掛かっていた方が旨いのは間違い無いのだが、自由が利かないので。
そして、脇に添えられた千切りの球菜、此れも如何も苦手だ。
基本的に、漬物以外、生野菜は御飯と一緒に口に入れる事は有り得ないので、
無し、若しくは別だと有難いが、こう言う仕組みなのだから残さず頂くが。
金属製の皿と言うのも、肉刺しと当たる音が駄目なので勘弁して欲しいが、
カレー全体の味としては、思いの外、美味しく頂けたので、グッと仕舞おう。
金沢と言う、文化が全く異なる土地発祥の食べ物なので不自由さは否めないが、
慣れれば、色々と克服出来るのだろうな…。
