…昨晩。
盆休みもやっと終息した様だが、世間様の夏休みは未だ続いている様だ。
此の糞忙しい繁忙期も終盤に差し掛かるが、心身の疲労は最高潮を迎えている。
当初、今週末は一ヶ月振りの連休予定だったが、アルバイトが急遽、
土曜日は出勤出来なく成ったと言い出し、其の尻拭いで連休も、ふい。
熟熟、運が無いなと思う。
朝から蟹工船に乗船し、夜は予定を入れてしまっていた為、十八時過ぎに退勤。
九時間、休憩も食事も摂れずに労働したのだから、目を瞑って欲しい…。
都内での集いを終え、二十三時二〇分に大宮駅に辿り着く。
未だ帰りたくないなと、深夜のぶらり途中下車の旅。
「ジャンクガレッジ」も閉店している時間なので、已む無く此方へ…。
…南銀座の入口と言う立地なので、柄も悪く、治安は頗る悪い。
猥雑で、淫靡な、不健全な雰囲気に満ち溢れている。
此の時間でも通りは人混みで、其れだけ土曜日で浮かれ狂っている人間が多く、
「こちとら盆休みも無いんだ！もっと労働しろよ！」と心底思う。
休み過ぎ！
店内に入れば、カウンター席は満席との事で、四人掛けのテーブル席に通され、
他の客が来たら相席を頼むと言われ、一先ず、ヨッコイショーイチ。
さて、ルービーは安い、密造酒で我慢する。
一週間振りの酒なので、五臓六腑に染み渡る。
…密造酒を三分の二程度飲み干した所で、発注したラーメンが遣って来る。
此方では勿論、「こってり中華そば」に決まっている。
止せば良いのに、深夜と言うのに、「大」にしてしまう堪え性の無さ。
もう、此れは不治の病だな…。
さて、蓮華を手に取り、先ずはプースーから啜ろう。
鶏ガラのとろみの有るこってりとしたプースーは、滋味たっぷりで、
何とも堪らない、コクの有る、円やかで滑らかな口当たりが秀逸だ。
頻繁には頂かないが、偶に無性に頂きたくなる。
此の粘度が丁度良く、重た過ぎず、均整が取れている。
麺麻を摘みに、残りの麦酒も呷ってみる。
麺は中細の加水率高目のツルツルした加減の物。
然し、べっとりとプースーが纏わり付き、此の絡みも特徴的だ。
茹で加減、腰、弾力等は気にせず、プースーとの組み合わせを堪能する。
叉焼はハムの様な薄っぺらの物が二枚入るが、期待はしていないので宜しい。
肴としても成立する麺麻に、九条葱。
最後は勿論、プースーは残らず飲み干すして退店。
其の後は、深夜の川越線は本数が少なく、三〇分も空くので、走って急ぎ、
