続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺場 七人の侍」【池袋】

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◆「麺場 七人の侍」【池袋】

 ◎「つけそば(大盛)」七五〇円

 …生きる希望の週末の休日も、土日共に、一切、何も遣る気が起こらず、
  動く事も出来ず、其の大半を寝床で臥せって過ごすと言う体たらく振り。
  休みの前は、早く起床して、何処に出掛けて、何処でラーメンを食べて、
  晩は何処に呑みに行って…と妄想だけは膨らむのだが、いざ、当日に成ると、
  億劫な事、此の上無く、全身の倦怠感も相俟って、身体が丸で動かせない。
  何かに憑依されたかの如く、心身が重く、行動的に動けないのが実情だ…。
  そんな感じで、無駄に二日間を過ごし、睡眠時間だけはたっぷり摂れたが。
  休み明けの今日は、重苦しい心持ちで、朝から池袋へ出向く。
  諸々、残務を熟し、憂鬱な月曜日を味わう。
  十三時半前に、陰鬱な気分を払拭すべく、気分転換に昼御飯を摂りに出る。
  今日は出掛ける用事も無い為、然程、遠くない店舗しか行けない。
  彼是と思案するも、此れと言う決め手が無く、仕方無く、無難に此方で。
  とは言え、今から一〇年前は、池袋演芸場に行く際は、必ず此方で、
  「特つけそば」を頂くのが習慣だった程、随分と嵌った店だ。
  小雨そぼ降る中を歩いて出掛け、木戸を開け、店内に入る。
  先ずは、券売機で食券を購入するが、前回、二〇一五年十二月九日同様、
  一年一〇ヶ月振りに「つけそば(大盛)」の釦を押っぺす。
  中に入れば、先客三名のみで、すんなりと着席出来る。
  食券を手渡し、冷水を汲み、出来上がりを待つ。
  厨房内は前回同様、巨漢の店員氏一名体制で、芋洗坂係長と同じ編成。
  まあ、一人だから…。
  そして、一〇分程で、つけ麺が配膳される。
  何の気無しに「大盛」の釦を押してしまったが、麺の量は五〇〇グラム有る。
  「並盛」三五〇グラムと言うから、他店の「中盛」の量だわね…。
  一瞬怯むも、余計な事を考えると返り討ちに遭うので、啜る事に没頭しよう。
  麺を手繰り、つけ汁にドヴンと浸して啜る。
  つけ汁はサラサラのとした粘度の低い魚介醤油豚骨。
  醤油ダレの切れと、酢の酸味が先行し、後から動物系の出汁が感じられ、
  其処に、魚介の風味がふわりと香り、さっぱり、すっきりとした味わい。
  「東池袋大勝軒」系から甘味を排除した様な味わいとでも言おうか。
  淡麗で、清廉な旨味が漲っている。
  麺は、店内奥の製麺室で打たれる自家製麺
  以前は、「かちどき製粉」製の高級中華麺用粉「北京竜」に、
  「日清製粉」のオーションを混合した物と言う触れ込みで、
  更に其の昔は、門外不出と言われた讃岐饂飩の粉を使用していたが、
  今は一体如何なのか、僕の馬鹿舌、貧乏舌ではさっぱり判別不能だ…。
  只、ツルツルとした口当たりで、喉越しも良く、素晴らしいのは其の食感で、
  噛むとコリコリ、ポキポキと音がする程で、噛んで愉しいと言うのは分かる。
  冷水で確りと〆られたからであろうが、残念乍ら、水切りは甘い様だ。
  さて、途中から、卓上の白胡椒を振り掛け、刺激を加えてみる。
  具の刻み叉焼は、派手さは無いが、脂身は蕩け、赤身はホロっとしていて旨い。
  他には麺麻、海苔、葱が入る。
  黙々と啜り、何だかんだで、五〇〇グラムの麺を平らげる。
  流石に此れが、粘度の高い、ドロドロの「またおま」系のつけ汁なら無理だな。
  最後はつけ汁を全て飲み干し、午後の職務に戻るポンコツおぢさん…。