続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「俺系らーめん 藤本」【本厚木】

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◆「俺系らーめん 藤本」【本厚木】
 
 ◎「チャーシューワンタンメン」一二〇〇円
 
 …今日も雨の中、BOOK厚木へと向かう。
  昨今、満員電車然り、街中、店内、有りと有らゆる場所に於いて、
  赤の他人と同じ空間を共有しなければ成らない事への恐怖感と言うか、
  関わり合いになる事への強い拒否反応を感じる様に成っている。
  無論、東名高速道路の件の事件も有り、不特定多数の人間と、
  同じ空気を吸って生きて行かないといけないと言う絶望感が尋常ではない。
  一歩外に出たら、話し掛けられたくない、関わり合いになりたくない、
  そんな気持ちしか持てない世の中で、今日も眉間に皺を寄せて外に出る…。
  午前中は残務を熟し、十二時半を前に、昼御飯を摂りに出る。
  今週は恒常的に、きちんと昼御飯が摂れていて、嬉しい反面、些か肥え気味か。
  まあ、別に誰の目を気にする必要も無いので、全く以って関係無いが…。
  さて、向かう先は、素敵な雲吞と叉焼の此方。
  外は雨。
  気の所為かも知れないが、此方に御邪魔する日は雨が多い気がする。
  と言う事は、ASKAは「はじまりは」、杉 真理は「バカンスは」、 
  僕は「俺系らーめん 藤本は」いつも雨。
  長崎は今日も雨だろうか…。 
  そんな下らない事を考え乍ら歩き、ずぶ濡れで辿り着く。
  如何してこうも、傘の差し方が下手と言うか、僕だけ濡れ易いのだろうか。
  自動扉を開けて中に入り、券売機で何時もの食券を購入する。
  店内に客は無く、席も選び放題で、食券を手渡してヨッコイショーイチ。
  今日は店主氏と若手の二名体制で、Wヤングと同じ編成。
  冷水を汲み、呷り、出来上がりをヂッと待つ。
  他に客も居ないので、一〇分と掛からずに出来上がり、二週間振りの御対面。
  相変わらず、具沢山で蠱惑的で、淫靡な妄想を掻き立てる叉焼だ事…。
  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  最近は頻繁に頂いているので、勝手知ったる味わいだが、心躍る瞬間だ。
  ロイクーなプースーは、千葉県産の濃口醤油を使用した醤油ダレとの事。
  表面は油層が構築され、豚脂で蓋をされ、冷め難い様に熱熱だ。
  猫舌泣かせのプースーは、醤油ダレの切れやコク、甘味は旨味は勿論だが、
  動物系主体と思しき出汁の迸る越幾斯が、じんわりと味覚を刺激して来る。
  嗚呼、遣られた…と思う一瞬だ。
  何口も立て続けに啜り、此の旨さを独り占めする。
  麺に到達する前に、萌やしを遣っ付ければ、シャキシャキとさっぱりしている。
  豚脂のこってり感を和らげるかの如く、密やかな存在感を放っている。
  麺は御馴染み、手揉み麺を謳う太目の縮れ麺。
  緩やかな畝りが有り、滋味溢れるプースーを絡め取る様にして持ち上げ、
  口へと運んで呉れる役割も果たしており、モチッとした食感が印象的。
  麺麻は松崎しげる色をした、太目でポリポリとして、甘味が強めか。
  さて、叉焼はと言うと、此れ又、物凄い事に成っている。
  分厚い物が五枚、威圧的にプースーに浸かって寝そべっている。
  如何やら、手前の二枚はバラ肉、下の三枚はロース肉だろう。
  バラ肉は確りとした噛み応えが有りつつ、赤身と脂身の対比を愉しめる。
  ギュッと噛み締め、豚から染み出す養分を根刮ぎ吸収しよう。
  脂身は蕩けると言う感じではないが、プルンとして、寺島志保嬢らしさが有る。
  ロース肉はむっちりとして、上質な赤身肉の旨味が堪能出来る。
  豚臭さは丸で無く、ヴィタミンB壱の滋養に満ち溢れている。
  小田原系ラーメンの真骨頂の雲吞に取り掛かろう。
  皮はチュルンと、中の餡はぎっしりと詰まり、肉肉しさが有る。
  生姜の風味が効いており、餃子と見紛う程の大きさで、五粒も入れば最高だ。
  他には三つ葉、葱が入る。
  外は涼しいが、店内でラーメンを啜れば、瞬く間に汗だく。
  電車内も室内も、何処も彼処も、暑過ぎやしないかしら。
  外気温と同じ位が快適なのだが…。