続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン二郎 池袋東口店」【池袋】

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 ◎「ぶた入りラーメン」八〇〇円

 …火曜日。
  此の日は終日池袋での勤務で、ずっとパーソナルなコンピューターと睨めっこ。
  息の詰まる、肩の凝る、何とも苦しい状況だが、此れも仕事だ。
  そんな、束の間の休息、息抜きとばかりに、十三時半に外気を吸いに出る。
  月曜日は定休日なので、休み明けの火曜日には突撃したいのが此方。
  すっかり、週に一度の御愉しみ、定店観測と化しており、細やかな生きる希望だ。
  外に出れば、今にも雨が降り出しそうだが、傘を取りに戻る気力も無い。
  そそくさと、早足で一〇分掛けて、目的地へと急ぐ。
  何とか、雨も持ち堪え、店に到着。
  先客は六名で、店内にずらっと有象無象が突っ立っている。
  斯く言う僕も、紛れも無い、有象無象の一翼を担える自信は有る…。
  直ぐに行列も進み、店内に入り、何時も通りに券売機で食券を購入。
  前日の月曜日は、同じエヌエス・プランニング社の「新宿歌舞伎町店」で、
  「ブタ入り」を頂き、満足感を得られ、二日連続だが、安定感の有る此方の一杯。
  厨房内は、今回は社長は居らず、何時もの若手の組み合わせに戻っている。
  腕に刺青の入った、陽気な調理担当氏から食券の改札を受け、冷水を汲み、
  蓮華を取り、席が空くのをヂッと待ち、端っこから二番目にヨッコイショーイチ。
  麺の硬さを訊かれ、何時も通り、平常運転の「普通」で。
  前日の「新宿歌舞伎町店」では、店内は大黒摩季の全曲集が流れていたが、
  此方は安定して東京FM。
  別段、高橋みなみの声なんぞ聴きたくないが、毎週欠かさず聴いてしまっている。
  此方の常連客であると同時に、此のレディオの常連聴取者に成っているとは。
  まあ、話の内容は聴いていないが…。
  さて、店着から一〇分強と言う早さで、無料の乗せ物を問われる。
  今回はグッと我慢し、大蒜は止し、「脂で」と御願いする。
  社内に大蒜臭を撒き散らした日にゃ、馘首だろうから…。
  逸る気持ちを抑えつつ、至って平静を装いつつ、蓮華を手に取り、
  先ずは、安定感が際立って来たプースーから啜るとしよう。
  うん、微かにとろみが感じられ、角が取れた円やかなコクが素晴らしい。
  其れで居て、え~と、ラーメンヲタクやヂロリアンの美食家の方々が言う所の、
  「エフゼット」と言うんだったか、専用の濃口醤油の味わいも立っている。
  高名な専門家の方々は用語に御詳しくてらっしゃるから、付いて行けないよ…。
  さあ、気を取り直し、野菜に取り掛かれば、此れも安定的に、
  シャキシャキとクタクタの中間よりややシャキシャキ寄りの茹で加減。
  此れにデロンと、松崎しげる色をした味付け脂が寝そべっているのだから卑猥だ。
  今回の味付け脂はと言うと、丸で、シロコロホルモンをテレレに漬け込んだ様。
  とろりと濃厚なコッテリ感と、醤油ダレの切れが同居し、立派な具だ。
  おぢさん、参ってしまったよ…。
  麺はと言うと、御馴染みのミシっとした噛み応えが抜群の自家製麺
  表面の僅かなざらつきから、小麦粉の味わいが香り立つかの様な感覚。
  豚の越幾斯をたっぷり吸った、腰と弾力が効いた麺に虜だ。
  高名なラーメンヲタクやヂロリアンの美食家の方々は、もっとデロッとした、
  夏場の風呂上がりの親爺の伸び切った貴重品袋の様な物でないと認めない様だが、
  僕は此れが堪らなく好きだ。
  さて、懸案は、最近、不安定感を増している豚だ。
  一週間前の十一月七日は、パサついた、出涸らしの様な感じだったが、
  今回は改善され、程好い噛み応えとしっとり感を併せ持ち、脂身も付着。
  端っこの部位は味が染み、ホロっと解れ、回復傾向に一安心。
  背後に立つ後続客の圧迫感に追い立てられる様に、汗だく食べ終えて出る。
  週に一度の御愉しみも食べ終え、今週ももう仕事納めかの様な気分だ…。