続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「塩そば専門店 桑ばら」【池袋】

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◆「塩そば専門店 桑ばら」【池袋】

 ◎「牡蠣の中華そば」一〇五〇円

 …昨日。
  此の日も終日池袋での業務。
  十一月も最後の日で、大團圓を迎える十二月は、一体、如何成ってしまうのか…。
  さて、そんな来るべき日の為に粛々と業務を熟し、外出する用事に絡めて、
  給料日なのでラーメンでも啜ろうかなと、池袋の街に飛び出す。
  尤も、給料日でなくてもラーメンを啜っているのだが…。
  まあ、今月は残業も少なく、身入りも少ないので、外食は控えるので。
  流石に、二日連続で「ラーメン二郎 池袋東口店」と言う訳にも行かず、
  彼是と文明の利器・携帯電話で検索を試みる。
  すると、おっ!と透かさず反応してしまう。
  其の昔、「塩そば専門店 まるきゅうらあめん」として営業していたが、
  商標登録上の関係で、二〇一三年六月に屋号変更、再開店と成った此方。
  「塩そば専門店 まるきゅうらあめん」には二〇一一年一月二十八日に訪れ、
  屋号変更後も何度か訪店を試みるも、行列で振られ続けていたが、
  日替わりで「裏そば」と称して、限定メニューを提供しており、
  此の日は何と、「牡蠣の中華そば」らしく、大いに惹かれて、いざ急行。
  運良く、店外に待ちも無く、券売機の前に二人連れが居るのみだ。
  店舗脇の小型の券売機の上に、「裏そば」が記された白板が設えられ、
  一〇五〇円の「塩チャーシューそば」の食券を購入する様にとしてある。
  食券を購入し、カウンター八席のみの小ぢんまりとした店内に入る。
  女店員氏に食券を手渡し、端っこの席にヨッコイショーイチ。
  冷水を受け取り、グイっと呷り、店内の音楽は私立恵比寿中学
  おぢさんには、全く以ってさっぱり、珍紛漢紛一休さん…。
  奥の厨房には御店主が居る様で、二人体制、ダカーポと同じ編成。
  調理の手際も良い様で、一〇分弱で丼を差し出される。
  「熱いです」と念を押され、ん?此れは何かの振りなのかなとは思わず、
  言う通りに、チンチンに熱い丼を慎重に持ち、手元へと下ろす。
  猫舌でもあるが、熱い物が持てない猫手でもある様だ…。
  さて、蓮華を手に取り、先ずはプースーから啜ろう。
  其れにしても、溢れんばかりに、丼に満々と出汁を湛えた「牡蠣の中華そば」。
  一口啜れば、ぶわっと、牡蠣の風味が一気に押し寄せる。
  牡蠣、貝類特有の仄かな苦味も出汁、旨味へと昇華され、高級感が漂う。
  色味は醤油ラーメンだが、醤油が際立っている、角張った感じは無く、
  味の基本と思われる鶏ガラの優しい味わいが、じんわりと浮かび上がって来る。
  振り掛けられた黒胡椒のヒリリとした爽やかな辛味も印象的だ。
  麺はと言うと、平打ちの中太麺。
  やや黄色味を帯び、表面はツルツルとして、加水率は高目か。
  モッチリとした食感は有るが、茹で加減は軟らか目の部類。
  そして、主役の牡蠣だ。
  ぷっくりと丸々として、大きさも有り、中は半生加減で、味わいが濃厚!
  ぷるんとした食感が実に淫猥で、瑞々しく、若さを感じる。
  宇都宮しをん嬢の様な、ぷるんぷるんでたゆんたゆん、若さの中に熟成を感じる。
  未だに、食材を桃色映像女優で喩えてしまう癖が直らない…。
  叉焼は派手さは無いが、豚臭さも無く、赤身と脂身の均整も取れて秀逸。
  通常の「塩チャーシューそば」の叉焼は、噂では頗る評判が良い様だ。
  味付け玉子は黄身がねっとりと濃厚で、味もしっかりと染みている。
  具は他に麺麻、海苔、葱が入る。
  最後はプースーを全て飲み干し、牡蠣の養分を残らず飲み干す。
  海の牛乳たる所以が存分に堪能出来る。
  此れは是非、此方で「裏そば」のみを攻めても良いかも知れない。
  流石に、毎日は無理だが…。