続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「滝野川大勝軒」【池袋】

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◆「滝野川大勝軒」【池袋】

 ◎「中華そば」八五〇円

 …木曜日。
  如何せん、心的警告反応への耐性が著しく低い為、毎日、怯える様に過ごし、
  西野カナ宜しく、会いたくなくても震え、びくびくと暮らしている。
  其りゃ、今年一月の状態と比べたら、習得した事も多いが、次から次へと、
  不規則な事象や、未知の業務も発生し、四〇の手習いは脳味噌の劣化で大変…。
  人間関係も難しく、生来の人見知り、口下手、寡黙の身には一苦労だ。
  生きるのに向いていないのに、逆子で死の淵から生還したがばっかりに…。
  さて、話は遡って一昨日。
  此の日は午後から出掛ける用事が有る為、何時もより一時間早く昼休憩。
  十三時過ぎに外へと飛び出し、解放感を味わい、縮こまった心身を伸ばす。
  唯一の愉しみである昼御飯なので、満足度の高い、心豊かに成る食事にしたい。
  彼是と思案した結果、前日に「らーめん つけめん 鶏の穴」に於いて、
  月替わりの限定「カツオ鶏らーめん」を頂き、魚介の優しさに触れた為、
  此の日も魚介、そして、動物系の力強さも味わいたくて、此方に決定。
  二月二十一日以来、八ヶ月振りに木戸を開けて中に入る。
  券売機に対峙し、此方でのお気に入り「ラーメン」の食券を購入するが、
  見当たらず、凝視すれば、「中華そば」と名称が変更されており、
  価格も八〇〇円から、八五〇円へと値上がりしており、些か残念…。
  まあ、初志貫徹し、「中華そば」の食券を購入し、ヨッコイショーイチ。
  食券を手渡し、冷水を汲み、出来上がりをヂッと待つ。
  厨房内は御店主を含め、何時もの三人組で、御店主の大声が店内に響く。
  空席が目立っているが、後から客が何人か入って来るが、何だろう、
  奥のカウンター席も多く空いているし、僕の座る手前のカウンター席も、
  数名しか居ないにも拘らず、後から来たおっさんが、僕の右隣にピタッと座る。
  電車でもそうだが、隅っこが空いているにも拘らず、隣に座られると、
  如何してこんなに空いているのに、態々、近付いて来るのかと不快でしかない。
  心理的縄張り空間が著しく狭い為、席が空いている時は常識的な感覚で、
  均等に間隔を空けて座る様にしているが、後から隣に来られると逃げ様が無い。
  無論、混んでいる時は仕方無いので、其れを咎めるつもりは毛頭無いが、
  僕はそう言う事を絶対にしないだけに、如何言う気持ち、意図なのか不明だ。
  空いている左側に少し身体を避け、不快で居ると、ラーメンの御出座し。
  何だか、折角のラーメンが美味しく頂け無さそうだ…。
  気を取り直し、先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜る。
  相変わらず、表面には油層が構築され、豚脂で蓋がされ、冷め難く熱熱だ。
  一口啜れば、ぶわっと拡がりを見せる、強力な出汁の味わい。
  動物系のパンチの効いたコクと、魚介系の和風の旨味が鬩ぎ合っている。
  然し、今回は化学的な味わいが強めに効いており、「グル」の入れ過ぎか。
  「グル」と言っても、空中浮揚する方ではなく「グルエース」ね。
  とは言え、空中浮揚なんて出来る訳が無いが…。
  馬鹿は兎も角、「東池袋大勝軒」のプースーは、拳骨、豚足、鶏が基本で、
  其処に挽き肉の旨味と甘味が混ぜ合わされ、更に煮干、鯖節、魚粉を加え、
  魚の風味とコクが確りと活きた豊かな味を創り出すと言う謳い文句。
  此方のプースーは、「本店」よりも遥かに濃厚で濃密だ。
  麺はと言うと、御馴染みの自家製麺で、シコシコした食感が心地好く、
  真っ直ぐとした、高気密の引き締まった麺で、何時もよりやや軟らか目。
  毎朝、其の日の為だけに作る自家製麺と言い、多加水卵中太麺を謳う。
  ツルツルとした口当たりが、箸を持つ手を進ませ、ヅヴァヅヴァ啜ってしまう。
  具は叉焼四枚、麺麻、海苔、鳴門、葱。
  叉焼は精選した国産の腿肉を使用し、山岸一雄氏が完成させた秘伝のテレレで、
  じっくりと炊き上げて作り、軟らかさを出し乍ら、肉の持つ味わいを、
  最大限に引き出しすと言い、一枚はむっちりとして旨さが有ったが、
  三枚はロース肉だろうか、パサついた感じが目立ってしまい、やや硬め。
  とは言え、総体的に満足感を得、満腹で店を出る只のデヴ…。