続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン二郎 池袋東口店」【池袋】

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 ◎「ぶた入りラーメン」八〇〇円

 …水曜日。
  毎日、毎日、僕等は鉄板の上で焼かれはしないが、今迄、毎日決まった時間に、
  決まった業務を行うと言った事が余り無かったので、漸く慣れて来た感じか。
  今迄も、必ず行う業務は有ったが、外に出たり、全く同じ業務と言うのが無く、
  又、全くの門外漢で、携わった事の無い仕事なので、適応に時間が掛かっている。
  四〇の手習いは、脳味噌も柔軟性を欠いているので、困難を極める…。
  さて、此の日も、昼御飯だけが唯一、外気に触れられる機会だ。
  此の機会を逃す訳にはいかないと、仮出所の模範囚の様に外に飛び出す。
  何を頂こうか悩み、念の為、「塩そば専門店 桑ばら」の「裏そば」を検索。
  此の日は「サバ醤油ピンピンそば」と言い、恐らく、鯖節の中華蕎麦だろう。
  其れも大いに惹かれるのだが、如何も、珍しく空腹感が半端ではない。
  此の状態ならば、ガッツリと此方のラーメンを美味しく頂けるに違いないと、
  一月三〇日以来、一週間と経たない此方に定点観測に。
  十四時の五分前に到着すれば、店内に六人の待ち。
  外で二、三分待ち、中に入り、何時もの「ぶた入り」の釦を確りと押して購入。
  年明け以降、豚が増されていなかったり、「大」を出されたり不運続きで…。
  店内に入った途端、突如、一気に回転が悪く成り、ピタッと動きが止まる。
  席が空くのに時間が掛かり、木っ端アベックや大陸系は見られないのだが…。
  厨房内はと言うと、久し振りに、昨年前半の調理担当氏が復活している。
  途中、「麺硬めの方居ますか?」と挙手を求められるが、僕は普通で。
  冷水を汲み、蓮華を取り、店着から十五分と、長目に待ってヨッコイショーイチ。
  食券を提示し、五分弱で助手氏から「今日は如何しましょう?」と訊かれ、
  「脂で」と御願いし、丼を受け取り、手元へと下ろす。
  当たり前だが、作り手が変われば盛り付け、豚の切り方も変わるものだ。
  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  最近はすっかり安定感が増し、乳化度合高目の円やかな、コクまろスープ。
  表面の油層が物語っており、角が取れた、コクの有る味わいが堪らない。
  其処に、やや醤油ダレの切れも加わり、コクも有るけど切れも有る。
  味付け脂からも醤油ダレが染み出ているのだろうな。
  野菜はシャキシャキ寄りのさっぱりとした茹で加減。
  味付け脂をドレッシング代わりにして野菜を頬張る。
  お次は麺に取り掛かろう。
  麺に関しても、プースー以上にブレは無く、安心感に満ち溢れた出来栄え。
  硬めで発注せずとも、モッチリとした腰と弾力、張りを兼ね備えている。
  此の太麺を、啜ると言うより、喰らい付く様にして頂く。
  此れに大蒜を投入出来ない所が牴牾しい…。
  懸案の豚はと言うと、作り手が変わった事も有るのだろうか、最近に無く、
  軟らかく、秀逸な出来で、脂身はプルンと、赤身はホロっと素晴らしい。
  更に、味付け脂も、丸でホルモンの様なプルプル加減で、具としても成り立つ。
  久し振りにプースー、麺、豚、何れも満足の行く三位一体加減。
  午後の業務の活力に成る一杯だ…。