続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ジャンクガレッジ 大宮駅前店」【大宮】

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 ◎「まぜそば(大盛)」八七〇円
 
 …昨晩。
  先週末の休日は、外に一歩も出る事も無く、寝間着の儘、食事と排泄と風呂以外、
  ずっと寝床で過ごすと言う、僕の九十二に成る祖父でもしない様な暮らし振り。
  もう、人として終わっている様な休日を過ごしている。
  そんな訳で、今週は少しは動いてみよう。
  夕方からの都内での呑み会に出掛け、解散後、大宮駅でぶらり途中下車の旅
  さんざっぱら呑んだ後は、〆ないといけないのでね。
  其れと、昨日の暖かさで遂に、今年も花粉症が開幕した模様…。
  其の花粉を、大蒜で消毒、解毒しないと駄目だ。
  と言う訳で、二十二時四〇分に、何とか此方に滑り込み。
  店内に入ると、待ちは四人程で、まあ、御の字だ。
  券売機で食券を購入するが、大は小を兼ねるので、「まぜそば(大盛)」で。
  もう、痩せる気、無いだろ!と言う突っ込みは受け付けないものとする…。
  日頃、生きている意味を見出せない分、生命維持活動の基本である食だけで、
  何とか生きている事を実感しようとしていると言う部分は大いに有る。
  食券を購入し、席が空くのをヂッと並んで待つ。
  一番奥のカウンター席の端っこには、若い婦女子二人組が、丼の残り三分の一程。
  然し、箸で掻き混ぜているだけで、くっちゃべりに夢中で一向に進まない。
  然も、ワーキャーワーキャー、囂しい声が店内に響き渡り、浮いている。
  途中、食券の回収を受け、厨房内で調理が開始されたと思うが、
  此の分じゃ、待っている客の分が出来上がっても、席が空かない可能性も有る。
  回転率の悪化、癌と成っている事に、全く以って気付いていないから性質が悪い。
  一〇分程、眉間に皺を寄せて、怒りに満ちて待った後、他の席が空いて着席。
  冷水を呷り、程無くして無料の乗せ物を訊かれ、「全増し、脂ダブルで」と。
  着席から五分程で配膳され、丼を受け取り、手元に下ろす。
  大盛りだが、量感は無く、並盛りではないかと見紛う程。
  中央のズーチーに隠れた温泉玉子を中心にして、箸で全体をざっくりと、
  満遍無く、且つ、混ざり過ぎない様にと言うのが好きだ。
  味が均一化しては面白味が無い。
  ぴちゃぴちゃ、くちゅくちゅと、淫靡で卑猥な音を立て乍ら、
  丼の中はしっちゃかめっちゃか、組んず解れつの大騒ぎの様相。
  最初から入っている温泉玉子、鰹節、揚げ大蒜、揚げ玉葱、茹で野菜に加え、
  無料の乗せ物の「ニンニク」、「アブラ」、「チーズ」、「ベビースター」、
  「エビマヨ」、「辛味」、此れ等がぐっちょんぐっちょんに成っている。
  此れを啜れば、初めは矢張り、「エビマヨ」の味わいが勝って来る。
  其の後、大蒜の刺激や、ズーチーのコク、「ベビースター」のカリポリ感が来る。
  「まぜそば」は秘伝の醤油タレに、要と成る旨味が凝縮されたスープを合わせ、
  麺と混ぜ合わせ、大蒜と黒胡椒の効いた濃厚な後引く味わいと言うのが売り。
  プースーは拳骨、鶏ガラ、背ガラ、モミジ、香味野菜を八時間丹念に炊き込み、
  旨味だけを凝縮し、ゼラチン質たっぷりのスープに背脂を投入する事で、
  凝縮されたスープにコクと旨味と甘みが加わり、麺との絡みが格段に増し、
  混ぜた瞬間に麺を離さない、パンチの効いたスープと言うのが謳い文句。
  麺は御馴染み、「ニッセーデリカ」の特注麺。
  強靭な腰を持つゴワゴワした極太麺は、強力粉オーションだけで打たれ、
  強い小麦の風味を持ち乍らも独特の食感を持ち、ジャンクなスープに負けない、
  強靭な歯応えと食べ応えが売りで、畝りが効いた縮れ麺はモチモチ感が強い。
  丸で、「セクシャルバイオレットNo.1」の頃の桑名正博の髪の毛の様。
  無論、初期の「浅草開化楼」製の麺と比べたら劣るが…。
  其れより、厨房内で店員氏が、パック詰めされた味付け玉子を開けているのを見、
  何だか興醒めしてしまい、「松富士食品」の集中調理施設で作られた物が、
  各店に配送されているのだろうが、すっかり連鎖店と言った感じの様だ。
  豚はと言うと、見た感じ、崩れているので軟らかいのだろうと想像に難くない。
  一時期の豚臭い、白茶けた物よりは改善され、此れも集中調理施設での調理か。
  其れより、啜っている最中も、奥の席からは、件の若い婦女子二人組の馬鹿話。
  「ヤバい!」「ヤバいですね~」と言う遣り取りが、少なくとも一〇回以上。
  一体、何がヤバいのか不明だし、其れで会話が成立するのが意味不明。
  はっきり言おう。
  「テメェ等の方がよっぽどヤバいんだよ!」
  僕が入店した時にもう食べて居て、僕が食べ終わっても未だ食べて居る。
  丼の麺を掻き混ぜるだけで、駄弁りに夢中で食べる気無し。
  閉店準備が遅れる店員氏に酷く同情する。
  いっその事、自宅で丼に毛糸でも入れて、一生好きなだけ掻き混ぜて居ろ!
  もう二度と来店されない事を強く御薦めする。