続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ジャンクガレッジ 北浦和店」【北浦和】

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 ◎「まぜそば 玉子あり(大盛)」八八〇円
 
 …新年度、月初の初めの一週間を終え、ぐったりとして土日の休日に漕ぎ着ける。
  仕事が山積していようが、十九時半には追ん出されてしまうので、
  雪達磨式に電子的書簡が溜まって行き、其れを遣っ付けるには、
  パーソナルなコンピューターを持ち帰って、家で只働きをするか、
  パーソナルなコンピューターを爆破して馘首される以外に道は無い…。
  華金だからと言って、外で呑んで帰る元気も無く、せめてもの贅沢にと、
  上野駅で缶麦酒を購入し、七七〇円を叩いて一等車に乗車して帰るのが精一杯。
  上野ー大宮間は二十六.七粁だが、一等車料金は五〇粁迄は七七〇円で、
  普通だったら、鴻巣迄行けてしまう所、半分の大宮駅で降りると言う贅沢。
  と言うか、距離に応じた小刻みな料金にして呉れないだろうか、国鉄さんよ。
  帰宅後は何だかんだで夜更かしし、午前零時過ぎに寝床にもぐずり込む。
  浅い眠りで変な夢に魘され、気付けば朝の八時半過ぎ。
  こんな塩梅なので、休日は昼寝、夕寝が欠かせず、其の所為で夜も眠れない。
  悪循環にどっぷりと嵌るが、如何にも成らないのだから致し方無い。
  久し振りに、朝っぱらからホスピタる予定も無く、極めて自堕落に過ごす。
  正午を廻り、ようやっと動き出せそうな気配に成り、昼御飯を摂りに出る。
  偶には大蒜を確りと摂取して、心身をシャキッとさせたい。
  彼是と思案し、第一希望は「ラーメンの店 どでん」だが、どうせ混んで居よう。
  もう最近は、人が大勢居て混んでいる様な所は自然と身体が拒絶反応を示し、
  其れならば、空いている所の方が余程良いと思う様に成り、無難に此方で。
  距離は「東大宮店」の方が近いが、駐車場で前向き駐車出来ない馬鹿が多く、
  胸糞が悪くなるので、近隣に時間貸し駐車場に金を払って停めてでも、
  駐車場の無い此方の方が、精神衛生上、余程良いので…。
  国道十七号線の毎度の渋滞に巻き込まれつつ、昨年八月十三日以来、
  約八ヶ月振りに御邪魔すれば、何時も停めていた時間貸し駐車場の場所に、
  何の断りも無く建物が建っており、跡形も無く、駐車場が消えている…。
  他を探すのに遠回りを余儀なくされ、時間を無駄にし、何とか停めて入店。
  案の定、空席は有り、すんなりと座れそうで、先ずは食券を購入しよう。
  此方では最近は専ら「まぜそば」一本槍で、今から十一年前、
  東大宮に移転して来た往時の勢い、旨さは弱まり、ラーメンは回避しているので。
  冷水を汲み、一番奥の止まり木にヨッコイショーイチし、暫し待たされる。
  程無く食券を提示し、男性店員氏に乗せ物を訊かれ、「全増しで」と御願いする。
  厨房内は男性店員氏、大陸系の女中さんの二名体制で、片言の日本語が響く。
  あっ、「脂ダブルで」と言い忘れたのは後のフェスティヴァル…。
  相変わらずのポンコツ加減だな…。
  そうこうして居ると、男性店員氏から丼を差し出され、手元へと下ろす。
  すっかり、こう言う暴力的な感じの雑多な麺を頂く機会が激減したので、
  何だか懐かしくも有り、箸を手に取り、先ずは中央の温泉玉子を中心に、
  全体をざっくりと、味が均一化しない程度に、ざっと攪拌する。
  鰹節、揚げ大蒜、揚げ玉葱、茹で野菜に加え、無料の乗せ物の「ニンニク」、
  「アブラ」、「チーズ」、「ベビースター」、「エビマヨ」、「辛味」と、
  麺、テレレをぐちゃぐちゃに、ぴちゃぴちゃ、にちにちと卑猥な音を立て乍ら、
  豚はテレレと麺が熱い内に、丼の底に潜り込ませ、其の熱で軟らかくさせる。
  勿論、ズーチーも同様、熱で蕩けさせたら、箸で手繰って啜ろう。
  鰹節の馨しい香りが鼻腔を擽り、初めの内は「エビマヨ」が強めに感じられ、
  此れにズーチーも蕩けて加勢し、「ベビースター」のカリポリした食感、
  大蒜のガツンと来る刺激と辛さが伝わり、身体が欲していた荒々しさだ。
  テレレは秘伝の醤油タレに、要と成る旨味が凝縮されたスープを合わせ、
  麺と混ぜ合わせ、大蒜と黒胡椒の効いた濃厚な後引く味わいと言うのが売り。
  プースーは拳骨、鶏ガラ、背ガラ、モミジ、香味野菜を八時間丹念に炊き込み、
  旨味だけを凝縮し、ゼラチン質たっぷりのスープに背脂を投入する事で、
  凝縮されたスープにコクと旨味と甘みが加わり、麺との絡みが格段に増し、
  混ぜた瞬間に麺を離さない、パンチの効いたスープと言うのが謳い文句。
  麺は御馴染み、「ニッセーデリカ」の特注麺。
  強靭な腰を持つゴワゴワした極太麺は、強力粉オーションだけで打たれ、
  強い小麦の風味を持ち乍らも独特の食感を持ち、ジャンクなスープに負けない、
  強靭な歯応えと食べ応えが売りで、畝った縮れ麺はモチモチ感が強い。
  久し振りに此の手の麺を頂いたので、剛毛の人の陰毛の様な食感が堪らない。
  さて、豚はと言うと、往年の秀逸さは欠片も無いが、臭味やパサつきも無く、
  改善傾向なのは嬉しいが、当時の豚は、「ジャンプ」でしか頂けない。
  確りと大蒜を摂取し、「脂ダブル」ではなかったので給油は程々で食べ終え、
  「追い飯」用にと「ライス」の取り扱いを始めているが、デヴなので、
  其の儘にテレレを飲み干し、丼を上げ、台を拭き、御馳走様。
  此方は最近では、四月二〇日に「和光市駅南口店」を開店させるらしいが、
  我が故郷に「深谷店」を出す暴挙に出たり、「白岡店」、「越生店」、
  「しらこばと公園前店」、「川越小堤店」等、辺鄙と言うか、如何して此処に?
  と言う出店が続いているので、是非、浅草界隈にも出して呉れやしないか。
  とは言え、仕事中なので大蒜は摂取出来ないのが心苦しいが…。
  そう言や、隣りに座った背広姿の月給取りは「大蒜ダブル」で発注していたが、
  一体、どんな仕事をしているのやら。
  知ったこっちゃないが、周りの人が可哀想だな…。