続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン二郎 池袋東口店」【池袋】

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 ◎「ぶた入りラーメン」八〇〇円

 …水曜日。
  此の日は二月も最終日。
  即ち、諸々、此の日が最後で、翌日からはGHQ施政下…。
  気分的には御通夜、告別式、終戦記念日の様な感じで、無力感に襲われる。
  もやもやした中、十四時を前に、唯一の愉しみである昼御飯の休憩に。
  息が詰まりそうなので、花粉混じりの空気でさえも吸わないと駄目だ。
  一応、「塩そば専門店 桑ばら」の「裏そば」を検索してみると、
  「貰い物の宮醤油の中華そば」と言うが、何と言うか、発狂しそうなので、
  最後位は、ガツっとした物を頂こう、頂かないと駄目だと思い、此方へ向かう。
  まあ、普通に毎週訪店しているので、定期訪店、定点観測なだけだが…。
  十四時の三分前に到着すれば、先客は七名と、想定の範囲内
  途中、厨房内から、「並で良いですか?」と声が飛び、頷いて意思表示する。
  数分で店内に入り、券売機で何時もの食券を購入。
  纏めて、「硬めの方居ますか?」と茹で加減の確認も入る。
  厨房内は、四週連続の組み合わせで、個人的には安心感が有り、大歓迎。
  冷水を汲み、蓮華を取り、此の日は随分と回転が早い。
  店内中程の席が空き、食券を提示し、ヨッコラセーノセーノセーノセ。
  程無くして、助手氏から、「今日は如何しましょう?」と訊かれ、
  何時も通り、「脂で」と御願いし、丼を受け取り、手元に下ろす。
  調理担当氏が替わってから、明らかに、見た目で豚が改良されたのが嬉しい。
  一見して分かるもの。
  さて、先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  此の日も、前回同様、乳化度合は其れなりに進んだ感じで、コクが有るが、
  醤油ダレのキリっとした味わいも効いており、硬軟併せ持つと言った趣き。
  コクも有るが、切れも有り、油層も構築され、こってりとした味わいも堪能。
  日に依って、多少の味のばらつきが有るのも一興だったりする。
  野菜はと言うと、何時もより、ややクタッと寄りの茹で具合。
  卓上の醤油ダレはぶっ掛けず、味付け脂をかって頬張る。
  相変わらず、もつ鍋に入っている様な、脂身が付着した臓物の様な蕩ける感じ。
  ぷるんぷるんでトロっとして、味も確りと濃い味で、此れを肴に呑みたい程。
  麺に取り掛かろうかね。
  手繰り上げると、緩やかな縮れで、見た目に表面の僅かなざらつきが見て取れ、
  啜って噛めば、粉の風味がふわっと立ち上り、腰と弾力、張りが有って良い。
  硬めで御願いせずとも、普通でも十分にモチっとした食感が味わえる。
  さあ、豚だわね。
  一口噛り付けば、ホロホロっと解れ、赤身の良さは此れだとばかりの旨さ。
  脂身が蕩ける豚と言うのは旨くて当然だが、赤身が繊維に沿って解れる感じで、
  大して噛まずとも崩れる食感と言うのは、中々に珠玉だ。
  「ネ申月豕」と言う下衆な言い方はしないが、神懸っている軟らかさだ。
  作り手、仕込み手が変わると、こうも違うのだろうか。
  此方のラーメンも食傷気味だったが、豚が改良されると、又来ちゃうわね…。