続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「中華そば 青葉」【東池袋】

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 ◎「特製つけめん」九五〇円

 …金曜日。
  つい此の間、マッカーサーが来たと思ったら、もう弥生だ。
  三月から本当にGHQ施政下、管理下に置かれてしまうなんて笑えないわね…。
  内勤と言えども、背広着用が義務付けられ、金が掛かって仕方が無い。
  然りとて、衣装代、洗濯代が支給される訳じゃなし、家計は火の車だ。
  まあ、敗戦国に人権なんて無いからね…。
  さて、話は遡って一昨日。
  毎日、無理にでも昼御飯を摂りに外に出ないと、心が閉店ガラガラに成るので、
  此の日も、花粉が渦巻く池袋の街に飛び出す。
  鼻と目玉を取り外して、食器洗浄機に掛けたい程…。
  一応、此の日も「塩そば専門店 桑ばら」の「裏そば」を検索してみると、
  「鶏モモ出汁のみの淡麗中華そば」との事だが、気には成るのだが見送りで。
  当て所無く、何と無く、「日光六〇」の地下街へと出向いてみる。
  無難に「カレーハウス CoCo壱番屋」でも、「丸亀製麺」でも在るので。
  然し、如何してもラーメンに食指が動いてしまう。
  偶には、魚介系と動物系の容姿端麗な此方のラーメンも宜しいかなと、
  在り来たりではあるが、二〇一六年一月十一日に「大宮店」で頂いて以来、
  約二年二ヶ月振りに頂いてみるとしよう。
  店に着き、店頭の券売機で食券を購入するが、もう暑いのでつけ麺が助かる。
  初夏だしね。
  堪え性が無いので、贅沢にも「特製つけめん」の釦を押っぺして店内へ。
  厨房内の女店員氏に促される儘、カウンター席にヨッコイショーイチ。
  十四時に成ろうと言う時間なので、波は去った様だが、意外にも、
  女性一人客が多く、多くの会社が入居している「日光六〇」ならではだろうか。
  食券を手渡し、冷水を呷り、出来上がりをヂッと待とう。
  カウンター席から厨房内が丸見えなので、良くも悪くも、調理工程が具に見える。
  そして、一〇分程でつけ麺が配膳される。
  見た目にも、安定の佇まいで、昨今溢れる「またおま」系とは一線を画す。
  早速、麺を手繰り、つけ汁に浸し、豪快に啜ろう。
  「中華そば 青葉」のラーメンと言えば、東京ラーメンと九州ラーメン、
  両方の良さを取り入れた物で、東京ラーメンは香り高い和風出汁と、
  九州ラーメンの濃厚なコクを合わせたダブルスープが最大の売りだ。
  九州ラーメンの豚骨、鶏ガラと言った動物系スープから脂を分離し、
  コクだけ残したスープと、其れに負けない様な濃い、鰹節、鯖節、
  煮干しと言った魚系の和風スープを別々に抽出して合わせると言う。
  そして、一般のラーメンの約三倍のゼラチン質が含まれていると言い、
  豚骨、鶏ガラを贅沢に使って実現したと言い、ゼラチン質豊富なスープは、
  濃厚な上、脂分や塩分を控える事が出来、塩分は一般の約三分の二だと言う。
  又、ゼラチン質は、美肌効果などで注目されているコラーゲンと略同じ物で、
  化粧品や食品に使用されているコラーゲンの大半は、豚から抽出した物の為、
  女性を始め、僕の様な美肌を心掛けているおっさんにも御薦めと言う。
  一世風靡した「ダブルスープ」だが、今や、伝統とも言える根付き具合だ。
  油分、塩分は高目で、黒胡椒のヒリリとした爽やかな辛味も印象的。
  麺は細く、緩やかな縮れの有る麺だが、好みに依り、数量限定で、
  手打ち風の太麺に変更出来ると言うが、此の日は既に売り切れの模様。
  饂飩と中華麺の良さを合わせた物で、此方で開発した物を使っていると言い、
  特に小麦の風味を活かす為、作り立てに拘っていると言う触れ込み。
  緩やかな縮れが、啜る際に唇に当たり、気持ち良い啜り心地を演出して呉れる。
  ポキポキとした腰の効いた食感で、冷水で確りと引き締められている。
  水切りは甘目だが、麺の丼の底に簀の子が敷かれているので、未だ良いか。
  具の叉焼は、此方の見せ場の一つでもあり、赤身の部位のホロホロの物。
  パサつきなんぞ無縁で、歯も要らない程の軟らかさで、叉焼増しが無いのが残念。
  叉焼麺や麺麻ラーメン、味玉ラーメンも無く、叉焼、麺麻を増量し、
  味付玉子を加えた物を「特製」として謳い、客の要望を考えた結果、
  色々な具材を愉しみたい、適切な量、妥当な価格の均整を考え、
  「特製」というメニューを考案したと言い、メニュー構成も均整が一番の様だ。
  麺麻は軟らかい食感の物が入り、味付け玉子は黄身がねっとりと濃厚で旨い。
  最後はつけ汁を其の儘、グイっと呷って平らげる。
  其れにしても、池袋と言う街は何でも有りの恐るべき街だな。
  此の手のラーメン店に、大人四人、餓鬼四人の八人組で入ろうとするのだから。
  「丸亀製麺」や「マクドナルド」じゃ駄目なのだろうかと、不思議で成らない…。

~御負け~
木曜日の「磯丸水産」の「まぐろ3色丼」七三〇円。
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