◆「ラーメン二郎 池袋東口店」【池袋】
◎「ぶた入りラーメン」八〇〇円
…水曜日。
此の日も、朝から仕事を粛々と熟し、あっと言う間に昼。
今の業務に成ってから、本当、時間が過ぎるのが早く、追われている感じがする。
夢の中でも仕事をしていたり、寝ても覚めても気が気じゃない…。
そんな日常から、一時でも抜け出すかの様に、昼御飯は外に出る。
唯一の外気に触れる機会なので、縮こまった手足を伸ばさないといけない。
向かった先は、最近、十四時前でも混雑が続いている此方。
親の金でなく、自分で稼ぐ様に成ってから食べる物だろうに。
十四時の一分前に到着すれば、十一人の待ちと、今迄では有り得ない混み具合。
すっかり、此のラーメンを頂く気分で来たので、万止むを得ず待とう。
三分程で店内に入り、券売機で何時も通りに食券を購入。
厨房内は五週連続の組み合わせの店員氏で、チャゲ&飛鳥と同じ編成。
個人的には、豚も改善され、安定感が増しているので大歓迎。
途中、食券の改札を受け、麺硬めの挙手を挙手を促されるも普通で十分。
蓮華を手に取り、冷水を汲み、一〇分程でヨッコイショーイチ。
入れ替わる様に、助手氏が休憩に行く様で、調理担当氏一人体制に。
否、違うか…。
着席から四分で、調理担当氏から無料の乗せ物を訊かれ、「脂で」と告げる。
丼を受け取り、一瞥した瞬間、今日は当たりだと確信する。
明らかに豚が、更に良化し、此れは凄いに違いないと。
さて、先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
今の調理担当氏に代わってから、乳化した何時もの味わい、コクも残しつつ、
醤油ダレの立ったキリっとした感じも味わえ、一挙両得の旨さ。
表面には油層が構築され、プースーは最後迄、熱い状態で頂けるのも良い。
野菜はと言うと、今回も卓上の醤油ダレはドレッシング感覚でぶっ掛けずに、
味付け脂を御数にかって頂けば、さっぱりの中にこってりが味わえる。
もつ鍋に入っている様な、脂身が付着した臓物の様な蕩ける感じで、
ぷるんぷるんでトロンとして、味も確りと濃い味で、御飯にぶっ掛けたい程。
麺は言わずもがなの自家製麺で、粉の風味がふわりと薫り、
表面のややざらついた風合いが心地好く、モチッとした食感、腰と弾力で、
此れを硬めで発注したら、どんな感じなのかと興味が湧くも、
ずっと「普通」で発注して、今更「硬め」と言うのも格好悪いのでしないが…。
次は豚だよ、豚。
珍しく脂身の部位が付着しており、此れは期待が持てる。
一口頬張れば、赤身の部位はホロッホロに解れ、歯も要らないかの如し。
脂身はぷるんと蕩け、此方に於いて、一番の出来と言って良い程。
「ぶたダブル」にして、缶麦酒を持ち込みたい衝動に駆られる。
勿論、そんな事はしないが、夢は夢の儘で…。
毎週訪れているので、食傷気味だったが、此の豚に当たってしまうと、
次週も御邪魔せざるを得ないなと思いつつ、食べ終えて御馳走様で退店。