続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「つけ麺屋 やすべえ」【池袋】

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◆「つけ麺屋 やすべえ」【池袋】

 ◎「つけ麺(大盛)」七八〇円

 …昨日。
  もう、此の暑さは一体、何なんだ。
  止め処無く噴き出して来て、拭っても拭っても、引っ切り無しの汗。
  否、豚骨スープ…。
  今からこんな調子じゃ、夏を越す元気も無いわね。
  一週間で人生を終える蝉が羨ましい…。
  さて、話は遡って金曜日。
  週の終わり、あと半日踏ん張れば、翌日からは休日だと分かっているのだが、
  世間様の様に、華金と言う煌びやかな気持ちは丸で無く、何処か怖く、
  怯える様に仕事を熟し、十四時を前に、耐え兼ねて外気を吸いに飛び出す。
  此の、鳥籠から飛び立ったかの様な解放感に、大きく息を吐き出す。
  昼御飯は、如何せん此の暑さなので、さっぱりと、饂飩でも啜ろうと、
  池袋の街を彷徨うも、生来の堪え性の無さから、贅沢にも此方に入ってしまう。
  だから、金が堪らないんだよ、全く…。
  まあ、何と無く、甘酸っぱいつけ汁のつけ麺を啜りたい気持ちは有ったので。
  木戸を開けて中に入ると、券売機前では女朝鮮人二人が間誤付いている。
  暫く背後で、有らゆる感情を押し殺して待った後、漸く、食券を購入する。
  食欲が然程無いのにも拘らず、大盛りが無料なので、如何しても、
  「つけ麺(大盛)」の釦を押っぺしてしまう辺り、根っからの駄目人間だ…。
  人として終わってるわね。
  食券が回収されると、直ぐに席に案内され、ヨッコイショーイチ。
  女性店員氏は彼方の国の様で、並びの席では、ニダ、スミダと聞こえる。
  一体、此処は池袋なのか、平壌なのか、南旺府なのか、自信が無くなって来る。
  さて、着席から一〇分強でつけ麺が配膳される。
  四四〇瓦と結構な量だが、此れが不思議と入ってしまう。
  麺を手繰り、つけ汁に浸し、勢い良くヅヴァヅヴァと啜る。
  つけ汁はサラッサラで、表面には薄っすらと油層が構築されており、
  野菜の旨味、肉のコク、魚の出汁が融合した、秘伝醤油ダレと言う売り。
  甘味がやや強めに出ており、僅かに酸味が感じられ、あっさり目の部類。
  何処と無く、「東池袋大勝軒」を思わせる感じが偶には心地好い。
  麺はと言えば、安価な麺が台頭する中にあって、安全性と味を重視し、
  上質な国内最高級小麦を使用していると言う。
  老舗製麺所と共同で開発した自慢の自家製麺との触れ込みで、
  プリッと舌の上で踊るように弾む食感と、噛み締めた時の心地好い歯触り、
  最後迄ツルっと喉越し良く愉しめる様、水を切り過ぎず提供すると言う。
  其の為、水切りは甘目で、麺の皿には水が残っている。
  途中、卓上の刻み玉葱、魚粉を投入し、味を変えて愉しむ。
  運良く、目の前に小壺が配されているので、気兼ね無く、堂々と入れる。
  今と成っては、在り来たりのつけ麺だが、今から十五年程前、
  渋谷に散髪に行った際は、必ず、此方の「渋谷店」で啜る程に衝撃的だった…。
  具の刻み叉焼、麺麻、海苔は特筆すべき点は無いが、及第点。
  叉焼は些か、豚の体臭が感じられたが。
  麺も結局、ぺろりと平らげ、最後はつけ汁も飲み干し、プクマンで退店。
  「東池袋大勝軒」迄歩いて出掛ける元気が無いので、此方で代用可能か。