続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「つけ麺屋 やすべえ」【池袋】

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◆「つけ麺屋 やすべえ」【池袋】

 ◎「つけ麺(大盛)」七八〇円

 …木曜日。
  颱風一過の此の日、池袋の街は、影を潜めていた夏休み中の有象無象が、
  丸で、屍骸に群がる蛆虫の様に湧き出て来て、其処彼処、黒山の人集り。
  家で大人しく宿題でもしていれば良いものを、非行に走る人間の多い事。
  不純異性交遊も蔓延し、世も末だな…。
  其の煽りを喰い、昼時は何処も彼処も大行列。
  炎天下、入れる店を探し回るだけで汗だくで、余計な労力を使う。
  何軒か廻り、やっと辿り着いたのは、五月十八日以来、約三ヶ月振りの此方。
  何時もは御上りさんで混雑しているが、運良く、空席を見付けて入店。
  券売機で何時も通り、「つけ麺(大盛)」の釦を押っぺして購入。
  食券を手渡し、冷水の置かれた席に促されてヨッコイショーイチ。
  厨房内の人数は多く、嘸かし儲かっているのだろうな…。
  一〇分強でつけ麺が配膳され、今と成っては目新しさは無いが、
  其の昔、渋谷に散髪に行った折は必ず「渋谷店」で啜り、衝撃を受けた味だ。
  麺を手繰り、つけ汁にドヴンと浸し、一気に啜り上げる。
  つけ汁はサラッサラで、表面には薄っすらと油層が構築されており、
  野菜の旨味、肉のコク、魚の出汁が融合した、秘伝醤油ダレと言う売り。
  甘味がやや強めに出ており、僅かに酸味が感じられ、あっさり目の部類。
  何処と無く、「東池袋大勝軒」を思わせる感じが偶には心地好い。
  月曜日の「麺場 七人の侍」の雪辱と言った感じも有る。
  麺はと言えば、安価な麺が台頭する中にあって、安全性と味を重視し、
  上質な国内最高級小麦を使用していると言う。
  老舗製麺所と共同で開発した自慢の自家製麺との触れ込みで、
  プリッと舌の上で踊るように弾む食感と、噛み締めた時の心地好い歯触り、
  最後迄ツルっと喉越し良く愉しめる様、水を切り過ぎず提供すると言う。
  其の為、水切りは甘目で、麺の皿には水が残っている。
  四四〇瓦有ると言うが、其れこそ、「麺場 七人の侍」の七〇〇瓦に比べたら…。
  早々に、卓上の刻み玉葱、魚粉を大量投入。
  味に変化を持たせ、より濃い味、自分好みの味へと変えて行く。
  具の刻み叉焼、麺麻、海苔は特筆すべき点は無いが、及第点。
  叉焼は些か、豚の体臭が感じられたが…。
  最後はスープ割りなんぞせず、原液の儘、グイっと飲み干す。
  困った時、何の当ても無い時は非常に重宝する店だ。
  とは言え、混んでいる時が多いので、地味に敷居が高いが…。