続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「中華そば 青葉」【東池袋】

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 ◎「特製中華そば」九〇〇円

 …水曜日。
  今週も何とか、週末の休日に漕ぎ着けたが、熱帯夜続きで寝不足だ。
  流石に、此の儘だと身体に障ると思い、昨晩、漸く冷房を使い始める。
  電気代が嵩むので、出来る事なら使いたかないが、気が狂いそうな暑さなので…。
  六月で三十七度も有ったら、八月には五〇度は行くだろうな。
  脳味噌も蕩け、脊髄も蕩け、毛穴からは大量の味付け脂が出て来るだろう…。
  考えただけでも嫌だ。
  さて、話は遡って、真ん中もっこり水曜日。
  「日光六〇」の中に在る郵便局に用事が有り、其の序に昼御飯を摂ろう。
  月曜日に「カレーハウス CoCo壱番屋」で頂き、他に選択肢は、
  「丸亀製麺」、「喜多方ラーメン 坂内」等が有るが、無難に旨い物を頂きたい。
  前週、限定の「こだわりつけめん 鴨せいろ風」を頂いた此方を再訪。
  今回は何時も通り、「特製中華そば」にしようと、券売機で食券を購入。
  暖簾を跳ね上げて中に入り、カウンター席の隙間にヨッコイショーイチ。
  食券を提示し、冷水を受け取り、グイっと呷り、出来上がりを待つ。
  相変わらず、厨房内は純国産の陣容で、安心感が有って良い。
  調理工程を薄ぼんやりと眺め、一〇分程で丼が配膳される。
  貴婦人の様な其の麗しい佇まいに、くらくらと眩暈がしそうだ。
  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  うん、矢張り、理屈抜きに旨いな。
  魚介系の馨しい風味と、動物系の力強さが上手く同居している。
  「青葉」自慢のプースーと言えば、東京ラーメンと九州ラーメン、
  両方の良さを取り入れた物で、東京ラーメンは香り高い和風出汁と、
  九州ラーメンの濃厚なコクを合わせたダブルスープが最大の売りだ。
  九州ラーメンの豚骨、鶏ガラと言った動物系スープから脂を分離し、
  コクだけ残したスープと、其れに負けない様な濃い、鰹節、鯖節、
  煮干しと言った魚系の和風スープを別々に抽出して合わせると言う。
  そして、一般のラーメンの約三倍のゼラチン質が含まれていると言い、
  豚骨、鶏ガラを贅沢に使って実現したと言い、ゼラチン質豊富なスープは、
  濃厚な上、脂分や塩分を控える事が出来、塩分は一般の約三分の二だと言う。
  又、ゼラチン質は、美肌効果などで注目されているコラーゲンと略同じ物で、
  化粧品や食品に使用されているコラーゲンの大半は、豚から抽出した物の為、
  女性を始め、僕の様な美肌を心掛けているおっさんにも御薦めと言う。
  灼熱の殺人光線を浴びると、潤いが損なわれるからな…。
  続いては、麺を手繰って啜ろう。
  饂飩と中華麺の良さを合わせた物で、此方で開発した物を使っていると言い、
  特に小麦の風味を活かす為、作り立てに拘っていると言う触れ込み。
  するすると入って来る感覚が心地好く、しなやかさを感じる。
  さて、叉焼はと言うと、ボンレスハムの様な肉塊から切り出され、
  外縁は厚く、内側に向かって薄くなり、食感が変わる様に切られている。
  ほろっと解れ、とろんと蕩ける、何とも絶妙な出来栄えで、素晴らしいの一言。
  味付け玉子は黄身がねっとりと濃厚で、半熟度合いが此れ又、絶品。
  御手本の様な叉焼と味付け玉子。
  一九九六年の創業から変わらないと言うのは、弛まぬ努力の賜物だな。
  変えるのは簡単だが、変えないのは難しいし、自信が無いと駄目だろう。
  具は他に、麺麻、海苔、鳴門、葱。
  最後はプースーを残らず飲み干し、出汁を存分に味わう。