続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「中華そば 青葉」【東池袋】

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 ◎「特製中華そば」九〇〇円

 …火曜日。
  やっと、念願の黄金週間の四連休に漕ぎ着ける。
  然し、早くもサザエさん症候群を患い、連休明けの月曜日が嫌で仕方無い…。
  今から心がぞみぞみし始め、動悸がして息苦しく、脂汗が滲んで来そう。
  火曜日の仕事帰りの電車内で、又しても、心臓が痛み、喉から胸に掛けて、
  締め付けられる様な不快感と背中の痛みに襲われ、死にそうに成る。
  本当、死期が近付いているんじゃなかろうか…。
  さて、話は遡って、其の具合が悪くなった一昨日。
  三連休明けの此の日は、朝から忙しなく、連休の谷間の慌ただしさに飲まれる。
  午後からの会議を前に、此の日は何時もより一時間早く、十三時半過ぎに、
  昼御飯を摂ろうと、池袋の街を彷徨えば、其れはもう、地獄絵図だ。
  連休で浮かれ気分でRock❛n❜rollな呑気な人間共で溢れ返っている。
  北の将軍様に、彼奴等を目掛けて飛翔爆弾をぶっ放して貰いたい…。
  斯く言う僕は、そんな事態に備えて「日光六〇」の地下街に逃げ込み、
  ラーメンの御手本の様な、此方で頂く事にする。
  四月十六日以来、二週間振りの訪店だが、身体が欲する様に成っている。
  店頭の券売機で食券を購入すれば、先客三人の待ち。
  連休だからと、浮かれてけつかる人間が如何に多いかと言う事だ。
  五分程待機し、やっとこさっとこ、カウンター席にヨッコイショーイチ。
  店内の彼方此方で、キィキィと囂しい餓鬼が奇声を上げ、涎を垂らし、
  馬鹿面丸出しで燥ぎ回り、きっと、何かの病気なのだろうな…。
  其の様な糞餓鬼を、此の様な一流ラーメン店に連れて来る馬鹿な親を軽蔑し、
  眉間に深い皺を刻んでいると、何とも、心を穏やかにして呉れるラーメン登場。
  嗚呼、見るからに麗しく、美しい、教科書通りのラーメンと言った佇まい。
  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  一口啜れば、立て続けに何口も啜ってしまう程、手が止まらない。
  動物系と魚介系の出汁が織り成す旨味が、津波の如く押し寄せて来る。
  「中華そば 青葉」のラーメンと言えば、東京ラーメンと九州ラーメン、
  両方の良さを取り入れた物で、東京ラーメンは香り高い和風出汁と、
  九州ラーメンの濃厚なコクを合わせたダブルスープが最大の売りだ。
  九州ラーメンの豚骨、鶏ガラと言った動物系スープから脂を分離し、
  コクだけ残したスープと、其れに負けない様な濃い、鰹節、鯖節、
  煮干しと言った魚系の和風スープを別々に抽出して合わせると言う。
  そして、一般のラーメンの約三倍のゼラチン質が含まれていると言い、
  豚骨、鶏ガラを贅沢に使って実現したと言い、ゼラチン質豊富なスープは、
  濃厚な上、脂分や塩分を控える事が出来、塩分は一般の約三分の二だと言う。
  又、ゼラチン質は、美肌効果などで注目されているコラーゲンと略同じ物で、
  化粧品や食品に使用されているコラーゲンの大半は、豚から抽出した物の為、
  女性を始め、僕の様な美肌を心掛けているおっさんにも御薦めと言う。
  油分も程好く有り、あっさりと淡白で陳腐な味わい成ると言う事は無く、
  濃厚民族をも満足させるこってり感と、塩気を補う出汁の強さが伝わる。
  続いては、麺を手繰って啜ろう。
  饂飩と中華麺の良さを合わせた物で、此方で開発した物を使っていると言い、
  特に小麦の風味を活かす為、作り立てに拘っていると言う触れ込み。
  スルスルと入って来て、緩やかな縮れがプースーとの絡みを良くし、
  加水は中程度で、ツルツルし過ぎず、粉の風合いも確りと感じられる。
  さて、そして、毎回褒めたいのが叉焼だ。
  何度も言うが、此方に叉焼麺が無いのが頗る残念で、一度で良いから、
  丼一面を覆う様な叉焼麺を、存分に味わってみたい。
  箸で持ち上げれば、重力に抗う事が出来ない程に軟らかく、ホロホロだ。
  勿論、口に入れれば、あっと言う間に蕩けて無くなり、飲み込むのが惜しい。
  此の叉焼を目一杯味わうには、「青葉」で労働して偉く成るしかないだろうな…。
  味付け玉子も其れは素晴らしく、黄身はねっとりと濃厚で、蕩ける半熟度合い。
  此の叉焼と味付け玉子を摘みに一杯飲るなんてのも、究極の贅沢だろう。
  麺麻もシャクっと軟らかく、海苔もパリッと香ばしく、鳴門と葱が入る。
  確りとプースーを飲み干し、養分を無駄無く、コラーゲンも摂取。
  矢張り、定期的に頂きたい味だ。