続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「とんかつ 清水屋」【池袋】

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◆「とんかつ 清水屋」【池袋】
 
 ◎「ロース定食」八六五円
 
 …月曜日。
  つい此の間、マッカーサーが来たと思ったら、もう八月だ。
  一年なんてあっと言う間で、そろそろ、年越しの準備をしないといけない…。
  そんな折、先週の日曜日の朝、食事中に唾液腺の痛みを感じ、見る見る内に、
  昼には耳下腺がぱんぱんに腫れ、小太り、もとい、瘤取り爺さんの様に成る。
  流行性耳下腺炎は御幼少の砌、阿多福風邪を遣っているので有り得ないのだが、
  慌てて、休日急患病院を受診し、抗生物質等のイニシエーションを処方され、
  絶対安静を言い渡される始末で、矢張り、後厄なのだろう。
  とは言え、仕事を休む訳には行かないので、月曜日から普通に社会復帰。
  痛みと違和感に耐え乍らの重苦しい週明けと言うのは、何とも厳しい…。
  昼御飯は、偶さか出勤していた気の合う同僚の方と出てみる。
  此の暑さと耳下腺炎で食欲は然程無いが、食べないと障るので。
  向かった先は、最近、一度目は混雑で、二度目は臨時休業で振られた此方へ。
  豚カツも偶には頂きたくなる食べ物の一つだ。
  二〇〇九年十二月十六日以来、八年七ヶ月半振り、二度目の訪店。
  店内は混雑しているが、丁度、席が空いた様でヨッコイショーイチ。
  献立表を眺め、豚カツは矢張りロースに限るので、「ロース定食」を発注。
  御飯の量を訊かれ、何時もの癖で、「大盛りで」と口走ってしまう…。
  大盛りが喰えるなら元気な証拠だろう。
  久し振りに御邪魔したが、大人気の様で、二〇分強で配膳される。
  八六五円で此の大きさ、量の豚カツが頂けるのだから、道理で混む訳だ。
  卓上のソースをドヴドヴとぶっ掛け、練り辛子を取り、いざ噛り付こう。
  先ずは端っこの部位、脂身が存分に堪能出来る所から頂けば、
  夥しい量の脂が溢れ出し、口内が一気に甘味に包まれ、正に豚カツの醍醐味。
  安部譲二先生の名言、「豚の脂身を我慢して迄、長生きしたくないよね」、
  此の言葉が突き刺さる様に理解出来、激しく同意する。
  衣はサクッとしているのだが、色味からして、じっくりと低温で揚げている様子。
  ホロホロと崩れ易いが、ふわっとした歯触りも感じられる。
  じっくりと時間を掛けて揚げ、肉の旨味を閉じ込めると言う仕組みなのだろう。
  赤身の部位は程好い噛み応えと軟らかさを併せ持ち、噛み締める毎に旨い。
  御飯をヴァクヴァク頬張る手が止まらず、病人だと言う事を忘れている…。
  矢張り、豚カツは定期的に頂きたくなるナァ~。
  此れが休日だったら、カウンター席で手酌の瓶麦酒で、豚カツを摘むのも良し、
  「かつ煮」や「生姜焼き」、各種揚げ物も揃っているので、素敵だろうな…。