続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「キッチン ニューほしの」【吉野原】

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◆「キッチン ニューほしの」【吉野原】

 ◎「ロースとんかつ定食」一二〇〇円+「かにクリームコロッケ」三三〇円

 …今週も何とか、フラフラのヨレヨレで、週末の休日に漕ぎ着ける。
  業務としては大きな事故も無く、平穏無事に乗り切り、ホッとした心持ち。
  然し、花粉の猛威で目が猛烈に痒く、仕事に成りゃしない。
  今朝は睡眠負債を抱え乍らも、何とか七時半過ぎに起き出し、
  花粉症のイニシエーションを処方して貰いに、開院前から外で並んで待つ。
  八時過ぎに着いたら四番目とは、上には上が居るもんだ…。
  帰宅後、午前中は極めて自堕落に、非生産的に過ごし、正午前に動き出す。
  買い物がてら、空腹感が半端ではないので、何かガツンと来る物を頂こう。
  水曜日に「デンキヤホール 寿店」に御邪魔するも、混雑で諦め、
  豚カツを頂き損ねたので、揚げ物を身体が欲し、大宮総合食品地方卸売市場へ。
  数多の媒体で取り上げられて有名な此方へ、二〇一三年一〇月二日以来、
  五年五ヶ月振り、四度目の訪店と相成り、正午過ぎに到着。
  行列を覚悟したが、店外に待ちは無く、中から店員氏が透かさず現れ、
  迎え入れて呉れ、すんなりと入店出来るが、店内は客が犇めき合っている。
  略相席の様な、直ぐ隣りの客と触れ合いそうな程の席にヨッコイショーイチ。
  献立表を眺め、暫し、熟考に入る。
  此方を一躍有名にしたのは、一番人気の「特薦ジャンボかつカレー」だが、
  勿論、其れも良いのだが、如何しても豚カツ気分が抜け切らないので、
  前回同様、「ロースとんかつ定食」に決定し、序にと言っては何だが、
  此方に御邪魔した目的でもある「かにクリームコロッケ」を単品で発注。
  冷水を呷り、出来上がりをヂッと待つが、隣りの四〇代と思しき月給取り二人組、
  此れがまあ、良く喋るの何の。
  如何やら建設関係らしいが、善くもまあ、そんなに仕事の事で話す事が有るわ。
  僕なんぞ、無言が全く気に成らず、会話が寧ろ苦痛なので、却って尊敬する。
  意思疎通能力が著しく低いもので…。
  食べる前からずっと喋っていて、「特薦ジャンボかつカレー」が来てからも、
  のべつ幕無し喋っていて、食べる時位は大人しくした方が利口だと思うが、
  そうこうして居ると、此方の揚げ物も揚がった様で配膳される。
  さて、隣りの囂しさを余所に、目の前の豚カツに集中しよう。
  見るからに、豚カツ屋の豚カツではなく、洋食屋の豚カツと言った佇まい。
  卓上の中濃ソースをどっぷりと掛け、檸檬を搾り、端っこから行儀良く頂く。
  矢張り、豚カツの華は、此の端っこの脂身の部位の旨さだ。
  カリッと、サクッと、衣の軽い歯触りで心地好さを感じた後は、
  豚肉の旨味たっぷりの脂身から、ルーシーが迸り、夥しい量が染み出して来る。
  自慢の「ロースとんかつ」と謳うに相応しい食感と味わい。
  前回より二〇〇円値上がりし、大きさも若干小さく成った気がするが、
  昨今の物価では致し方無く、其れを咎めるつもりは毛頭無い。
  赤身の部位は、適度な噛み応えが有りつつも、軟らかさも兼ね備え、
  パサつきも無く、しっとりとした質感の豚肉で、御飯が御飯が進さん。
  練り辛子を少し多目に塗して頂けば、辛味が鼻から抜け、花粉症に効きそうだ。
  さて、別注の「かにクリームコロッケ」も脇でヂッと控えている。
  此れにも中濃ソースをたっぷりぶっ掛け、箸で千切れば、さっくりと言う音。
  白テレレに楚蟹が入り、風味が良く、円やかな味わいと滑らかな舌触り。
  如何も、蟹クリームコロッケへの憧憬が強い様で、献立表に有ると気に掛かる。
  子供の時分に冷凍食品の物を食べて、随分と感動した様に記憶している。
  そんな郷愁も相俟って、余計に美味しく感じられ、実に満足だ。
  豚カツ屋の様に、御飯、千切りの甘藍、味噌汁が御替わり自由でなくて助かる。
  絶対に御替わりしてしまう自信が有るから…。
  とは言え、此の歳ではそうそう食べられず、一膳で十分プクマンで退店。