続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺屋たつみ 喜心」【秩父】

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 ◎「味玉チャーシュー煮干しそば(境港鯵煮干しそば)」一〇八〇円

 …昨日。
  此のとち狂った暑さと日常の憂さで、常に癒し、憩いを求める様に成っている。
  此処最近ずっと、鬱蒼とした中で森林浴をし、蜩の声を聞きたい、
  其の思いに支配され、此れを叶えられる場所を探し続けている。
  鬱蒼とした森林と言う意味では、青木ヶ原樹海が理想なのだが、
  何かが起こりそうな自信が有るので回避し、手軽に秩父で妥協してみる…。
  朝九時に出立し、東京環状、県道十五号線、国道二九九号線の何時もの道程で、
  十一時過ぎには早々に秩父市内に到着し、先ずは腹拵えと行こう。
  秩父で食事と言えば、普通ならば蕎麦と成るのだろうが、矢張りラーメンだ。
  我が青春の味「巣鴨ラーメン」の「らーめん屋 いとう」も大いに惹かれるが、
  何だかんだ、秩父で一番の此方に落ち着いてしまう。
  二月十一日以来、約半年振りの訪店だが、十一時半の開店時間前なので、
  駐車場に空きも有り、すんなりと駐車し、先客三名の行列に接続する。
  此の日の献立は全て限定と言う事で、朝の内に確認している。
  「冷やし担々麺」、「境港鯵煮干しそば」、「秩父味噌つけめん」、
  「つけめん」の四本立てで、前回は「味玉チャーシュー限定つけ麺
  (ベジ味噌つけめん)」だったので、今回は珍しい「境港鯵煮干しそば」で。
  開店と同時に店内に入り、先ずは券売機で食券を購入するが、贅沢にも、
  「味玉チャーシュー煮干しそば」の釦を押してしまう駄目さ加減…。
  カウンター席の奥から詰める様に促され、ヨッコイショーイチ。
  冷水を汲み、来たるべき瞬間を待ち焦がれる。
  前の客二人はつけ麺を発注した様で、一〇分足らずで僕のラーメンが配膳。
  相変わらず、叉焼が圧巻で、何とも豪華で、一気に食欲が増して来る。
  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  鯵煮干しと言えば、「志奈そば 田なか」の「鯵ニボそば」の印象が強く、
  餡掛けの様なとろみが有ったが、其れとは異なり、思ったよりも澄んでいて、
  ガツンと来ると言うよりは、優しみ溢れる、上品な出汁が薫る味わい。
  薄汚れちまった此の心を浄化するかの様に、スッと入り込み、じんわり染みる。
  此方では以前、鯛煮干しのつけ麺を頂いた事が有るが、鯵煮干しも素敵だな。
  塩気よりも甘味が強めで、下品な雑味は一切無い。
  麺はと言うと、細麺で噛むとバツっと千切れ、歯切れが心地好い。
  此方も、通常のつけ麺同様、自家製麺なのだろうな。
  加水率は中程度で、ツルツルし過ぎず、粉の風合いが感じられる。
  さて、具沢山で目にも愉しいが、先ずは叉焼から頂こう。
  分厚く、一糎は有ろうかと言う物が四枚も入り、表面は軽く炙られている。
  バラ肉を巻いた物で、理想、御手本の様な叉焼で素晴らしい。
  脂身の部位はとろとろに蕩け、赤身の部位は程好い噛み応えを併せ持ち、
  あっさり目のプースーを補完するかの様なこってり感で、良い均整が取れている。
  今迄、濃厚なつけ麺で此の量の叉焼を頂いていた為、些か重たいと言うか、
  濃い味に引っ張られて、食後に食べ過ぎた感は否めなかったが、
  優しい鯵煮干し出汁とは上手く調和が取れて、丁度良い塩梅。
  刻み玉葱がさっぱり感を齎して呉れるのも良いのだろうな。
  麺麻は極太の物が二本入り、シャキシャキ、コリコリと、兎に角、歯触りが最高。
  味付け玉子も黄身がねっとりと濃厚で、淡い出汁と合っている。
  具は他に海苔、浅葱。
  最後は確りとプースーを飲み干し、山道の運転へと出掛ける社会不適合者…。

~御負け~
大滝村の奥地・中津川の「埼玉県森林科学館」の深い山々。
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山間の終着駅・秩父鉄道三峰口駅
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花緑青色の浦山ダム
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