続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「仙臺牛たん炭焼 利久 パルコヤ上野店」【上野広小路】


 …遂に、待ちに待った、待望の三連休の幕開け。
  とは言え、既にサザエさん症候群を患ってはいるのだが…。
  休みの前から、休み明けの事を考えると、安心して休む事も出来ない。
  如何したものか、此の厄介な重苦しさは…。
  取り敢えず、初日は伸び切った頭髪を切り落としに出掛ける。
  折角なので、数少ない趣味である「ケータイ国盗り合戦」の「夏の陣」、
  東京都の「将玉泉」の「鳥越神社」、「虎ノ門金刀比羅宮」の攻略も兼ね、
  銀座線経由で表参道へと向かう事とし、昼御飯は上野界隈で済ませよう。
  今週は胸焼けが酷い状態ではあるが、突如、無性に牛タンを頂きたくなり、
  パルコと松坂屋が合体した商業施設内に、仙台の名店の此方の支店が在る様だ。
  其れにしても、「パルコヤ」とは、随分と「パルコ」寄りだな。
  せめて、「パル坂屋」にすれば均等な命名に成ったのに…。

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◎「スーパードライ(ジョッキ)」五四〇円
 …正午前に到着すれば、混み始める前なのか、三連休の初日で出足が遅いのか、
  並ぶ覚悟で来た割りには、すんなりと入店出来、些か拍子抜けだが、
  カウンター席に案内され、無事にヨッコイショーチ。
  献立表を捲り、頂く物を吟味し、発注を済ませ、来たるべき至福の時を待つ。
  黄金色のプリン体が運ばれ、先ずは景気付けにグイッと呷る。
  嗚呼、染みるわぃ。
  直ぐに定食に付く小鉢の牛タンの佃煮が出され、恰好の摘みと成る。

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◎「牛たん定食(4枚8切)」二二一四円+「とろろ」三二四円
 …麦酒を三分の一程度呑んだ所で、意外にも早く、牛タンの御出座し。
  悩みに悩んで発注したのは、高級な「牛たん【極】定食」はグッと我慢し、
  通常の「牛たん定食」の「3枚6切」、「4枚8切」、「5枚10切」から、
  間を取って「4枚8切」にし、贅沢にも「とろろ」も付けてみる。
  此の牛タンを頂くのは、二〇一三年八月二十九日以来、約五年一ヶ月振り。
  早速、牛の舌を箸で摘んで噛り付く。
  カリッと香ばしい食感を感じた後、強く歯を押し当てると、さっくりと、
  軟らかさを感じ乍ら噛み切る事が出来、味付け、塩気も絶妙としか言い様が無い。
  毎日丁寧に手入れをした包丁で、牛タン焼に適さない部位を切り落とし、
  軟らかい部分のみを切り分け、牛タンの大きさを見乍ら、最適な厚さに成る様、
  包丁で丁寧に切り、更に、切った牛タンの両面に切れ目を入れる事で、
  厚味が有っても軟らかく噛み切りやすい工夫を施していると言う。
  そして、手振りで塩を振り、牛タン一枚一枚の大きさ、厚味を見乍ら、
  塩加減を調節する熟練の職人による味付けで仕上げ、冷蔵室で熟成させ、
  より軟らかく、牛タンの旨味を更に引き出すと言い、久々に頂くと旨いわね。
  熟成されたタンの旨味と、絶妙な塩加減、此れには恐れ入り谷の鬼子母神
  麦酒も麦飯も捗って仕方無く、堪らず、とろろもぶっ掛けて掻っ込む。
  脇に添えられた南蛮味噌をほんの少し齧り、麦酒で流し込む。
  其の昔、知らずに南蛮味噌を一口で入れ、死に掛けた事が有ったので慎重に…。
  白菜の御香香も箸休めに丁度良く、勿論、御飯の御数、麦酒の摘みにも成る。
  牛の尻尾汁は葱がたっぷり入り、味付けは薄味だが、骨にしゃぶり付く。
  嗚呼、何て素敵な定食なのだろうか。
  貧乏人には大層な御馳走だが、五年に一度なら良かろう。
  頻繁に頂くには、石油でも掘り当てないと駄目だろうな…。