◆「COUNTRY ROAD from 1」【小野上】
…昨日。
今週も、ヘロヘロの状態で週末の待望の念願の休日に漕ぎ着ける。
月曜日に成った時点で、週末の休日を待ち焦がれ、こんな調子じゃ無理と、
休日は命の洗濯をしに、心洗われる様な場所に行って現実逃避しようと企てる。
もう、一週一週、休日を有意義に過ごす事で乗り切るより他無いと考えている。
今週は、僕の数少ない趣味である「ケータイ国盗り合戦」の「夏の陣」、
偶さか、金曜日の「報道ステーション」の天気予報で、パイオツカイデーで、
僕の大好物の三谷 紬アナウンサーが四万湖に取材に行っていたと言う偶然…。
朝八時に出立し、国道十七号線を北上し、上武道路の渋滞に巻き込まれつつ、
十一時に渋川市内に辿り着き、先ずは昼御飯を摂ってしまおうかね。
渋川と言えば、「麺処 いち林」でラーメンと言うのが御決まりなので、
開店十五分後に到着すれば、行列が発生し、駐車場は満車と言う不幸…。
もう良いやと、とっとと諦め、四万温泉方面へと自動車を走らせる。
国道三五三号線に入り、旧小野上村へと来れば、蠱惑的な看板が目に入る。
「ジャンボハンバーグ」と言う文字列に俄かに色めき立ち、途中で検索する。
山間に突如として現れた、腕白中年の憩いの場の様だ…。
◎「ノンアルコールビール(小ビン)」三二〇円+「もつ煮」二〇〇円
…店内に入ると、亜米利加合衆国的な雰囲気の造りで、天井扇が廻っている。
空いている席にどうぞと言う事なので、道路側の席にヨッコイショーイチ。
献立表を眺め、発注を済ませると、大きな鍋に入ったモツ煮が置かれており、
二〇〇円を箱に入れれば、自由に装って良いと言うので、此れは頂くでしょ。
と成れば、麦酒は無理なので、麦味の炭酸水を追加発注し、主役の登場迄、
此れで十分に繋ぐ事が出来、休日の昼餐を満喫する。
味付けは醤油味で、モツはぷるんと軟らかく、大根、蒟蒻も入る。
モツの部位、食感と言う点では、「もつ煮本舗 まるぶん」に近いか。
此れで麦酒が頂けたなら、どんなに素敵な土曜日に成った事か…。
◎「ジャンボハンバーグ(500g)」一一三〇円
…さて、主役はと言うと、「元祖」と謳われており、「一度は食べて」と、
其処迄御願いをされちゃ、乗っからない訳には行かないだろう。
発注したは良いものの、ヂウヂウと音を立てて運ばれて来た其れを見て、
「やっちまったなぁ!」と心の中で捩り鉢巻きで杵を持ち、思わず笑ってしまう。
大きさが伝わらないと思うが、要は、鉄板全てが肉塊で覆われている。
五〇〇瓦と言えば、先日、「ステーキ 宮」で頂いた「てっぱんステーキ」、
あれが一四〇瓦なので、其の三.五七倍だから、其りゃ大騒ぎさ。
此れは、彼是考えたら返り討ちに遭うので、無心で頂くしかない。
箸で一口大に千切り、いざ頬張ろう。
口に入れれば、何だろう、思ったよりもあっさりしていて食べ易い。
すっきり、さっぱりと言うと語弊が有るが、重たくなく、軽い口当たり。
食感はと言うと、此の大きさに火を通すのは至難の業と見え、
揚げ焼きの様な感じにしているのか、表面は丸でメンチカツの様に、
カリッと、サクサクした歯触りで、香ばしさが堪らない。
此の食感が愉しく、バクバクと頂けてしまう。
又、テレレのデミグラスソースも濃厚過ぎず、軽い仕上がりなので良い。
「ハンバーグは飲み物」と言っても良いかも知れない。
意味合いは違うが、「飲めるハンバーグ」と言う店も有るので、飲み物感覚だ。
御飯は余り頬張らず、言うなれば、御飯を御数にハンバーグを食べる感じ。
一心不乱に食べ続けるが、胸焼けしたり、胃が凭れる様な事は無く、
麦味の炭酸飲料水の摘みとしても成立し、何だかんだ、ぺろっと平らげる。
帰宅して体重を量ったら、確りと、五〇〇瓦太っていたが…。
~御負け~
四万温泉の奥の奥四万湖。
三谷 紬アナウンサーの残り香が感じられる四万湖。
色付く榛名富士。
榛名富士山頂から前橋方向を臨む。