続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「濃厚鶏麺 ゆきかげ」【浅草】

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◆「濃厚鶏麺 ゆきかげ」【浅草】

 ◎「黒(濃厚鶏白湯そば 醤油)」七八〇円

 …金曜日。
  其れにしても、今回の此の突然のヤホーブログの閉店ガラガラ問題、参るわね。
  一昨年十一月に試験的にβ版を開始したり、次なる段階が有ると暗示させ乍ら、
  突如として降って湧いた此の報せに、大いに困惑している。
  別段、人気も無く、糞の役にも立たない駄文を書き連ねているだけなので、
  此の儘、此の駄ブログも閉店ガラガラでも良いのだが、何だか腑に落ちない。
  丸で、事業好調で店舗拡大した矢先に倒産した会社で失業した従業員の様。
  まあ、此の駄ブログが閉店ガラガラでも誰も困らないが…。
  さて、話は遡って金曜日。
  此の日の昼御飯は、水曜日の晩に呑みに行き、其の余りの奥深さに悶絶し、
  川口浩探検隊でも遭難しそうな洞窟、日本最古の地下街・浅草地下商店街へ。
  戦後に開業したと言い、昭和の雰囲気、否、下手をしたら大正、明治の香りで、
  地震の際も、此の地下街だけは地上よりも危険ではないかと感じる中に在る、
  「ステーキ食堂」と言う、「ハラミ定食(150g)」一〇〇〇円の店に突撃。
  いざ、様子を窺いに行くと、客席に客の姿は無く、止まり木に独りだけ、
  国籍不明の巨大な小母さんがデーンと踏ん反り返って座っており、流石に、
  其処に単身、丸腰で潜入するには余りにも危険なので回避して通り過ぎる。
  僕も未だ未だだな…。
  すっかり行く当てを失ったが、近々御邪魔しようと思っていた此方へ初訪店。
  濃厚鶏白湯が売りの様で、「らーめん つけめん 鶏の穴」に代わる鶏白湯の店を、
  是非とも確保して置きたいと思っていたので、いざ参らん。
  観音通り商店街から脇の細い路地に入り、扉を開けて中に入る。
  客席にはジンガイ二組四人、日本人一組四人と、観光地らしい客層。
  券売機で食券を購入するが、予習した通り、「珀黒(比内地鶏の白湯そば
  煮干し醤油)」にしようとするも、あっさり系の様なので予定を変更し、
  濃厚鶏白湯の醤油味と言う「黒」の釦を押っぺし、食券を店員氏に手渡し、
  止まり木が無いので、四人掛け席へと促されてヨッコイショーイチ。
  隣では、国籍不明の女性が携帯電話で大声で喋り乍ら、拉麺を啜っている。
  随分と器用だが、迷惑千万で、普通なら市中引き廻しの上、打ち首獄門だ。
  眉を顰めて苦虫を噛み潰していると、一〇分程で拉麺が配膳される。
  カイデーな海苔が、防潮堤の様に聳え立っており、流石は浅草だ。
  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  濃厚鶏白湯だけに粘度が有り、とろみの効いた、まったりとした味わい。
  全ての原材料から豚、牛の成分を排除し、鶏のみから作る濃厚鶏白湯を謳い、
  鶏と野菜等の天然素材をじっくり煮込んで作り上げた旨味と、
  膠原質がたっぷり詰まった濃厚な白湯スープと言い、醤油ダレの存在が霞む程。
  滑らかな口当たりで、濃厚でペトッとした感じが唇を覆う。
  丸で、麒麟児の鬢付油の大銀杏に熱いヴェーゼをしたかの様。
  麺は細麺で、噛むとバツっと千切れる感じが有り、加水率は低目か。
  真っ直ぐで、博多拉麺を思わせる感じだが、べっとりとプースーが纏わり付き、
  プースーとの絡み、持ち上げは否応無しに良い。
  さて、具に目を転ずれば、叉焼も鶏肉で、二種類入っている。
  総州古白鶏と言う銘柄鶏の様で、何れも低温調理が施されており、
  腿肉は皮も付着し、ぷりっとした食感で、胸肉はしっとりとして上品な味わい。
  癖の無い旨味と円やかなコク、弾力の有る歯応えが特徴の鶏と言う。
  更に、自家製と言う小さ目の鶏の捏ねが一個入り、鶏への徹底的な拘りが有る。
  そして、一際目を引く海苔は、御当地・浅草「いせ勘」の大判が一枚。
  鶏白湯をたっぷり吸わせて頂けば、より一層、濃厚さが感じられる。
  家系ラーメンでも同様のこってり感を感じる事が有る。
  具は他に刻み玉葱と浅葱が入り、最後はプースーを全て飲み干して御馳走様。
  鶏白湯は濃厚で旨いのだが、味が単調に成り勝ちで、後半飽きるのが難点だ…。