◆「らーめん バリ男」【ワイキキ】
…先週日曜日、現地時間土曜日
此の日で布哇滞在三日目にして、最後の自由行動日。
既に、暑さと時差呆けでぐったりと疲れ切っているが、指令も有るので、
土産を購入しに外に出ないといけない。
独りで外出すれば、即射殺されてしまうので、同部屋の後輩と出掛ける。
戻って来て、「アラモアナセンター」で買い物を済ませたら、さあ、昼御飯だ。
再度、乗合大型自動車に揺られ、「ワイキキショッピングプラザ」へ。
地下に「ワイキキ横丁」なる、日本の飲食店が入居している一画に、
新橋や日本橋に在る「らーめん バリ男」の支店が在ると言う調べが付いている。
…店内に入れば、結構な混み具合だが、空席は何とか有りそうだ。
調子の良さそうな原住民の店員氏に促され、奥の食卓席にヨッコイショーイチ。
献立表を捲れば、相変わらず、布哇は物価が高い。
ラーメンが平気で一〇弗を超え、流石は世界有数の観光地で、黙って居ても、
観光客がわんさかわんさか来るので、此の島は殿様商売でも平気なのだろう。
発注を済ませ、暫し待って瓶麦酒の御出座し。
手酌で注ぎ、歩き疲れ、暑さから来る疲労を癒す為、グイっと呷る。
矢張り、日本の麦酒が一番旨い。
…麦酒を三分の二程を飲った所で、ラーメンが配膳される。
布哇で「二郎」系が頂けるとは、感慨も一入だ。
先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
表面には背脂が浮かび、「二郎」系と言うより、背脂醤油豚骨と言った佇まい。
久留米ラーメンで用いられる呼び戻し製法で、厳選した豚骨を大量に煮込み、
ガツンと来る、濃厚でクリーミーな豚骨スープと謳い、其処に円やかで、
切れの有る醤油の風味と背脂の甘味の融合が売りで、其れは確かに頷ける。
此れは、見た目は「二郎」系だが、そう括らない方が良いだろうな。
言い方は悪いが、二〇〇〇年代に流行った醤油豚骨の味わいだ。
決して嫌いではなく、或る意味、安心感が有る。
さて、卓上の刻み大蒜を大量投入した後は、野菜に取り掛かろう。
上には黒胡椒が振り掛けられており、野性味溢れる味わいに仕上がっている。
果たして、布哇迄、配達して呉れるのかは不明だが、ツルツルとした喉越し、
もっちりとした腰は及第点で、刻み大蒜、プースーと絡めて頂けば旨い。
具の叉焼は、開店当初より継ぎ足している特製ダレに漬け込んだ自家製で、
切り置きはせず、注文毎に切り分けていると言い、厚味は無いが、
蕩ける味わいで、豚臭さも無く、何だ、良いじゃないか。
汗を拭き拭き、布哇でも日本の味を堪能し、布哇最後の昼餐を終える…。
~御負け~
布哇出雲大社。
布哇最後の晩は、外に出る元気も無く、旅籠「希爾頓布哇村」の敷地内に在る、
「ROUND TABLE PIZZA」にてザーピーを持ち帰り、広縁で頂く。
「CHICKEN&GARLIC GOURMET(L)」三十二弗。