続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らーめん 改」【蔵前】

 
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◆「らーめん 改」【蔵前】
 
 ◎「味玉煮干つけ麺」九二〇円
 
 …水曜日。
  先週の諸般の事情から、月曜日の午後に帰還し、翌火曜日から通常業務。
  一〇連休明けの時の様な、怠さや勘の鈍りが有り、ヴォーっとした感じ。
  更には、新たな業務の引き継ぎも有り、勝手が分からず混乱状態。
  歳の所為か、物覚えも悪くなり、痴呆症か何かなのだろうか…。
  さて、話は遡って、真ん中もっこり水曜日。
  此の日は商品事故に巻き込まれ、其の対応に追われ、一気に蒼褪める。
  上司等から昼御飯の誘いを受けるも、其れどころではなくなり、丁重に断り、
  十三時半に、対応の待ちの合間を盗んで、束の間の昼休憩に出る。
  気分転換し、折れた心を立て直さないと駄目だと判断し、四月二十六日以来、
  二十六日振りの此方へ、限定ラーメンは無いが、出掛けてみる。
  店内に入り、券売機で食券を購入すれば、丁度、客が帰る段の様で、
  女中さんに食券を手渡し、入れ替わりで直ぐにヨッコイショーイチ。
  参っちゃったなと、仕事の疲労に項垂れ、ぐったりとして、出来上がりを待つ。
  厨房内は三人体制で、安心、安定の人員配置。
  一〇分強で、三月二十六日以来、約二ヶ月振りの「味玉煮干つけ麺」の御出座し。
  最近はずっと限定麺だったので、何だか、随分と御無沙汰の印象。
  先ずは、麺に配された叉焼と海苔をつけ汁に移し、いざ、手繰って啜ろう。
  其れにしても、見事な迄の洋灰色。
  建築資材の様な感じだが、煮干しの良い薫りがヴィンヴィン伝わって来る。
  麺を手繰り、ドヴンと浸し、一気に啜る。
  煮干しの風味がガツンと衝撃的で、動物系の出汁も確りとしていて、
  とろみが有り、粘度は高いが、重たさは無く、豚と鶏が良い働きをしている。
  煮干しの蘞味も、旨味と変化して主張しており、流石はプリン体だ。
  此方は青梅の名店、鯛と海老で有名な「らーめん・つけめん いつ樹」、
  支店の「らーめん 五ノ神製作所」の御出身と言う事で、「貝塩らーめん」含め、
  魚介系の使い方が絶妙で、培った手法が確りと活かされているのであろう。
  麺はと言うと、全粒粉入りの太麺で、つけ汁が否が応でも確りと纏わり付く。
  色味はやや茶色を帯びており、粉の風味が感じられ、麺自体に旨味が有る。
  確りと冷水で〆られ、水切りも抜かりが無く、もっちりとした腰と弾力、
  むっちりとした張り、つるっとした喉越し、全てに於いて秀逸。
  一〇〇円課金して「大盛」にしたい欲求に駆られるが、デヴ症なので堪えよう…。
  さて、具の叉焼は、御馴染みの低温調理の物。
  若い婦女子の肉襞を思わせる、綺麗な桃色だったのが、つけ汁に浸され、
  其の熱が入り、茶色、鼠色へと変色し、熟女の肉襞へと熟成されたかの様…。
  ムニッとした卑猥な食感で、舌でなぞる様に味わえば、桃色吐息が漏れそう。
  味付け玉子は、齧れば黄身がドピュっと勢い良く飛び出しそうで、
  ねっとりとした車厘状で、味付けはやや甘目で、御手本の様な出来栄え。
  具は他に細目の麺麻、海苔、葱、そして、柚子の皮が香り付けで入る。
  最後はつけ汁をグイッと飲み干し、業務に戻りたくない気持ちに引っ張られ、
  悶着の対応に泣く泣く戻るポンコツおぢさん…。