続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らーめん 改」【蔵前】

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◆「らーめん 改」【蔵前】

 

 ◎「全部入り煮干つけ麺」一一二〇円

 …金曜日。
 夢と希望の九連休が終焉を迎えて一週間。
 社会復帰は果たしたが、週末の休日だけを生き甲斐にする暮らしは相変わらず。
 ホッと一息吐くのも束の間で、直ぐにサザエさん症候群を患う始末。
 此の駄ブログもヤホーを追ん出され、此方に御厄介に成り始めたものの、
 勝手が分からず、変化を嫌う人間なので、おぢさん、付いて行けない…。
 彼是と調べ乍ら、ちまちまと更新して行くしかないのだろうな。
 さて、話は遡って金曜日。
 此の日は運良く独りぼっちで昼休憩に出る機会に恵まれ、いそいそと灼熱の屋外へ。
 向かう先は、八月七日以来、十六日振りの此方。
 定期訪問、定点観測をしたい店の一つで、十四時前に到着するも、何てこったい、
 店外には数人の待ちで、券売機の前で間誤付く中華人民共和国人アベック。
 何を発注して良いか分からないのか、先を譲られ、そそくさと食券を購入。
 限定の「貝と鰹の冷やしらーめん」が有るが、何時ものつけ麺で。
 行列に接続して数分の後、店員氏が食券の回収に現れ、暫し、木陰でヂッと待つ。
 御店主が二号店の「中華ソバ ビリケン」の立ち上げに掛かり切りの様なので、
 陣容の変更が有り、人気店は大変だな…。
 十五分程で御声が掛かり、店内中程の止まり木にヨッコイショーイチ。
 今回は回転が悪いかなと思ったが、店内を見回して納得。
 ジンガイと女性客が殆どなので、止むを得ないわね。
 冷水を注いで呷り、店内に充満する貝と煮干しの風味を胸一杯に吸い込んで待つ。
 厨房内は四人編成で、実地の従業員教育をし乍らと言った感じ。
 一〇分弱でつけ麺が配膳され、一気に煮干しの薫りが立ち上る。
 先ずは麺の上の叉焼四切れの内の二切れ、海苔四枚をつけ汁に移動したら準備完了。
 つけ汁の器はチンチンに熱く、麺の丼はキンキンに冷たく、肌理細かい気配りで、
 温かい物は温かく、冷たい物は冷たく頂けるのが有難い。
 さて、麺を手繰り、見事な迄の洋灰色のつけ汁にドヴンと浸して啜る。
 一口啜れば、ガツンとした煮干しの風味が脳味噌を揺さ振るかの様に薫る。
 強烈な煮干しの味わいだが、投入された刻み玉葱や柚子が華を添える。
 此方は青梅の名店、鯛と海老で有名な「らーめん・つけめん いつ樹」、
 支店の「らーめん 五ノ神製作所」の御出身と言う事で、「貝塩らーめん」含め、
 魚介系の使い方が絶妙で、培った手法が確りと活かされているのであろう。
 動物系の出汁も確りと存在感を示しており、膨よかで豊潤な旨味が迸る。
 麺は御馴染み、全粒粉入りの太麺で、つけ汁が否が応でもヴェットリと纏わり付く。
 色味はやや茶色を帯びており、粉の風味が感じられ、麺自体に旨味が有る。
 確りと冷水で〆られ、水切りも抜かりが無く、もっちりとした腰と弾力、
 むっちりとした張り、つるっとした喉越し、全てに於いて秀逸。
 弾力で言えば、今、巷で人気と言う、牛乳紅茶に入った芋の木の塊根並みだろう。
 続いては、此方での御愉しみの一つ、若い婦女子の肉襞色をした叉焼に取り掛かろう。
 綺麗な桃色をしており、其れがつけ汁の熱に因って茶色へと変化しており、
 丸で、女子の経年を見守るかの様で、何とも艶っぽいな…。
 しっとりとした潤いに満ちた口当たりは勿論、むっちりとした肉感的な食感、
 淫靡で卑猥な舌触りは格別で、四切れも有ると嬉しくなってしまう。
 時間差で残りの二枚を投入すれば、若々しい張りと弾力が堪能出来る。
 味付け玉子はねっとりとした黄味は円やかで濃厚、味付けは甘目。
 具は他に細目の麺麻、海苔、葱。
 最後はつけ汁をグイッと飲み干し、煮干しのジャリっとした感じにほくそ笑み、
 確りとプリン体を充填し、素敵な華金を迎えるポンコツおぢさん。