続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らーめん 改」【蔵前】

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◆「らーめん 改」【蔵前】

 

 ◎「味玉煮干つけ麺」九五〇円

 

 …水曜日。

  何でも、今年最強級の颱風がいらっしゃるとかで、獅子てんや・瀬戸わんや

  個人的には休日で事無きを得たが、仕事の方は大変だろうな。

  停電や断水が起こらない事だけを祈り乍ら、体育座りをして膝を甘噛みし、

  すんすん泣き乍ら過ごすより他無いな…。

  さて、話は遡って水曜日。

  此の日は運良く、独りぼっちで昼御飯に出る機会に恵まれる。

  十三時四〇分に外へと飛び出し、深呼吸をし、溜息を吐き出す。

  折角の機会なので、八月二十三日以来、一ヶ月半振りの此方へと馳せ参じる。

  幸運な事に、店外に待ちも無く、おっ、店内も一席だけ空いている。

  のんびりしちゃ居られないとばかりに、先ずは券売機で食券を購入。

  「全部入り煮干つけ麺」は流石に石油でも掘り当てないと無理なので、

  「味玉煮干つけ麺」にするが、今回の増税で三〇円の値上げと成っている。

  増税をして置き乍ら、赤字国家の公務員の給料が如何して上がるのだろうか。

  御負けに、人口が減っているのに議員の数は増え、増えないのは庶民の給料だけ。

  本当、暮らし難い、生き辛い世の中だ…。

  愚痴は兎も角、止まり木の間に挟まり、ヨッコイショーイチ。

  食券を提示し、冷水を汲み、グイっと呷り、出来上がりをヂッと待つ。

  厨房内は男性三人体制で、横山ホットブラザーズと同じ編成。

  店内に充満する煮干しと貝の香りを深呼吸し、痛風を発症しそうな頃合いで、

  チンチンに熱いつけ汁の器と、キンキンに冷たい麺の丼が配膳される。

  久し振りだが、実に見事な洋灰色をしており、建築資材の様な色味だ。

  麺の上の海苔と叉焼をつけ汁に移したら、さあ、後は手繰って啜ろう。

  一口啜れば、ガツンとした煮干しの風味が脳味噌を揺さ振るかの様に薫る。

  強烈な煮干しの味わいだが、投入された刻み玉葱の甘味、柚子の香りが華やか。

  此方は青梅の名店、鯛と海老で有名な「らーめん・つけめん いつ樹」、

  支店の「らーめん 五ノ神製作所」の御出身と言う事で、「貝塩らーめん」含め、

  魚介系の使い方が絶妙で、培った手法が確りと活かされているのであろう。

  動物系の出汁も確りと存在感を示しており、膨よかで豊潤な旨味が迸る。

  麺は御馴染み、全粒粉入りの太麺で、つけ汁が否が応でもヴェットリと纏わり付く。

  色味はやや茶色を帯びており、粉の風味が感じられ、麺自体に旨味が有る。

  確りと冷水で〆られ、水切りも抜かりが無く、もっちりとした腰と弾力、

  むっちりとした張り、つるっとした喉越し、全てに於いて秀逸。

  弾力で言えば、今、巷で人気と言う、牛乳紅茶に入った芋の木の塊根並みだろう。

  続いては、此方での御愉しみの一つ、若い婦女子の肉襞色をした叉焼に取り掛かる。

  綺麗な桃色をしており、其れがつけ汁の熱に因って茶色へと変化しており、

  丸で、女子の経年を見守るかの様で、ギヤルからBBAへと劣化…。

  しっとりとした潤いに満ちた口当たりは勿論、むっちりとした肉感的な食感、

  淫靡で卑猥な舌触りは格別で、舌で膣壁を舐るプレイの様。

  味付け玉子はねっとりとした黄味は円やかで濃厚、味付けは甘目。

  具は他に細目の麺麻、海苔、葱。

  最後はつけ汁をグイッと飲み干し、煮干しのジャリっとした感じにほくそ笑み、

  少し左の足の親指に痛みを感じる、尿酸値七.〇のポンコツおぢさん…。