続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らーめん 改」【蔵前】

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◆「らーめん 改」【蔵前】

 

 ◎「味玉入りスパイシービーフつけ麺」一〇八〇円

 

 …昨日。

  いやはや、今週も何とか、瀕死の状態で週末の休日へと逃げ込んだ感じ。

  即位礼正殿の儀の祝日も有ったが、一週間が実に永く感じられて心身に堪える。

  色々な限界を感じ、最早此れ迄…と、観念せざるを得ないのかしら。

  弱り目に祟り目で、昨晩から俄かに喉が痛み始めたので寝込みたい…。

  さて、話は遡って華金

  朝から土砂降りで余計に気が滅入るも、週末だと言い聞かせて耐える。

  そんな御褒美か、運良く独りぼっちで昼御飯を摂りに出る機会に恵まれ、

  十三時四〇分に、傘が御猪口に成りそうな中、外に出て束の間の息抜き。

  向かう先は、一〇月九日以来、十六日振りの此方。

  不意に呟きを検索すると、此の日から一五〇食限定の麺が提供開始と言う。

  最近は限定麺が提供される日と、独りぼっちで昼御飯を摂れる日が合わず、

  四月末の「鴨油とこいたまごの混ぜそば」以来と久し振り。

  こんな荒天なので、店外に待ちも無く、券売機で食券を購入して手渡し、

  中程の止まり木へと促されてヨッコイショーイチ。

  冷水を汲み、グイっと呷り、疲労した身体に水分を与える。

  厨房内は男性二名、女性一名体制だが、時折、更に二名が出入りする大所帯。

  薄ぼんやりと、ゆらゆらと蜉蝣の様にヂッと待ち、一〇分強で配膳される。

  例によって、つけ汁の器はチンチンに熱く、麺の丼はキンキンに冷やっこい。

  其れにしても、矢張り牛肉と言うのは贅沢で、何とも華やかで嬉しくなる。

  先ずはつけ汁に牛筋煮込み、赤と黄色の小さい蕃加、洋風な葉っぱを投入し、

  やや黄色味を帯びた麺を手繰り、つけ汁にドヴンと浸して啜る。

  「スパイシービーフつけ麺」と言う名の通り、黒胡椒を始めとした香辛料の辛味、

  仄かに感じられる大蒜の風味が押し寄せ、微かな酸味も感じられる。

  粘度は無く、サラッとしており、牛骨スープだろうか、牛の旨味が迸る。

  牛肉の煮込み料理の様な洋風な感じと、あっさりとした和風な趣きも感じられる。

  麺は中太の物で、大盛り不可と言う事なので、此の献立専用に打った麺だろう。

  ツルツルとした口当たりの多加水の様で、もっちりとした食感が秀逸。

  冷水で確りと〆られ、水切りも抜かり無く、引き締まった麺が心地好い。

  さて、具の牛筋はと言うと、つけ汁の熱で軟らかく成り、ねっとりとした、

  膠原質たっぷりのぷるぷるの高級な踵骨腱の部位も入っている様で、

  此りゃ、おぢさん、飲酒したくなっちゃうわ…。

  中盤、麺の上の牛腿肉の叉焼を投入して頂く。

  噛み千切るとしっとりとした赤身の質感と、肉肉しい程好い噛み応えで、

  牛肉の蒸し焼き、牛の叩きの様な感じで、何だか、昼間っから贅沢だ。

  今週は豪く疲労したので、自分の金で食べたい物を食べたって罰は当たるまい。

  味付け玉子は安心、安定の甘目の味付けで黄身は半熟で蕩け出す。

  最後は香辛料薫る刺激的なつけ汁を飲み干し、牛の養分を漏れ無く摂取。