続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ブラウン製麺所」【豊春】

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◆「ブラウン製麺所」【豊春】

 

 ◎「つけ麺(並盛)」八〇〇円+「味玉」一〇〇円

 

 …月曜日。

  土曜日から一泊で美濃國、尾張國を巡り、日曜日の二十一時に帰宅すれば、

  疲労困憊で、矢張り、自宅が一番だと寛ぐ暇も無く、翌日は三連休の最終日。

  物凄く陰鬱な気分に支配され、少しでも現実逃避をしたい。

  すっかり、「ニッポン城めぐり」で浪人武将登用が捗った為、石高が無くなり、

  武将探索にも出せないので、城郭攻略に出掛けようと試みる。

  然し、近場は全て攻略済みの為、少し遠出し、下総國の関宿城を目指し、

  一万石だけしか手に入らず、泣く泣く諦めて帰路を辿る。

  時刻も十三時を廻り、早く昼御飯を摂ろうと東京環状を戻る。

  春日部市内に入り、「ジャンプ」に向かう道中に在る此方の存在を思い出す。

  ユリノキ通りに入り、ジェームス・ブラウンを模した看板を目印に、

  駐車場に自動車を停め、店内に入れば、満席に近い盛況振りに驚いてみる。

  浦和の「鶏そば 一瑳」「自家製麺 まかないへきる」、春日部の「麺屋 六弦」、

  大袋の「鶏そば 雫一」、高田馬場の「自家製麺 鶏そば 三歩一」の系列なので、

  其の人気、混雑も頷けよう。

  券売機で食券を購入すれば、若い女中さんが手を挙げて、此処に座る様にと、

  止まり木の端っこの席へと誘導し、言われるが儘にヨッコイショーイチ。

  食券を手渡し、冷水を呷り、出来上がりをヂッと待つ。

  厨房内は、何故か「極楽汁麺 百麺」の黒い丁襯衣を着た男性店員氏と、

  僕より先輩の女性店員氏が二名、接客は若くて綺麗な女性店員氏が二名と大所帯。

  一〇分強で腹っ減らしの前につけ麺が配膳される。

  まあ、勝手知ったる魚介豚骨のあのつけ麺だろう。

  先ずは麺の上の叉焼、味付け玉子、海苔、貝割れ大根をつけ汁に移したら、

  後は麺を手繰り、つけ汁に浸し、勢い良く啜るのみ。

  つけ汁はとろみが有り、ややどろっとした中粘度の粘性。

  甘味が感じられ、酸味、辛味は無く、動物系の豊かな出汁が出ており、

  魚粉のぢゃりっとした舌触りは無いが、魚介の味わいも確りと主張している。

  珍しさは無いが、偶には身体が欲し、いざ頂けば、至って美味しく感じられる。

  麺は、店内に設えられた製麺室で打たれた自家製麺

  やや茶色を帯びた麺は綺麗に盛り付けられており、色艶も良く輝いている。

  冷水で確りと〆られた太麺は、もっちりとした腰と弾力と張りが効いている。

  小麦の風味もふんわりと薫り、二二〇瓦なので、ぺろりと平らげてしまう。

  具の叉焼はバラ肉を巻いた物だが、硬さが目立ち、些か残念な印象。

  味付け玉子は黄身がどぴゅっと飛び出す半熟加減で、此れは秀逸で宜しい。

  空腹を満たし、目の前にはスープ割り用の魔法瓶が置かれているので、

  普段は絶対にしないが、残ったつけ汁を割って飲み干して御馳走様。