続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺屋 六文銭」【宮原】

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◆「麺屋 六文銭」【宮原】

 ◎「もりそば(中盛)」八九〇円+「青森生にんにく」一一〇円+
  「味付け玉子」一一〇円

 …今週も何とか、えっちらおっちら、やっとこさっとこ、週末の休日に。
  此のとち狂った暑さに、すっかり気力、体力を殺がれ、体調も思わしくない。
  先々週末、何と無く右耳付近に違和感が有るなと思いつつも週が明けてしまい、
  あれよあれよと言う間に顎、耳下腺付近が腫れて痛み、先々週の水曜日に、
  仕事中に許可を貰ってホスピタり、薬物を処方して貰い、一週間掛けて回復。
  そんな矢先、今度は喉の痛みと咳で、今も噎せて苦しむ毎日…。
  寝込む事は皆無だが、地味に体調を崩す事が増えた気がして、年老いた証拠だ。
  今週末は何の予定も無く、何もする気力、体力が無いので静養に充てよう。
  流石に昼御飯は外に出ようと、灼熱の熱波地獄の中、決死の覚悟で外出。
  月も改まったので、七月六日以来、一ヶ月の御無沙汰の此方へ御邪魔する。
  硝子戸を開けて店内に入り、空席が有る事を確認し、券売機で食券を購入。
  前回同様の一式の釦を押し、女将さんに食券を手渡してヨッコイショーイチ。
  冷水を汲んで呷り、ヂッと出来上がりを待とう。
  十五分程で女将さんが配膳して呉れ、相変わらずの安心、安定の定店観測。
  先ずは麺の上に配置された叉焼、茹で野菜、海苔をつけ汁に移したら、
  準備万端、麺を手繰り、つけ汁にどっぷりと浸してから啜る。
  嗚呼、今日も今日とて、「東池袋大勝軒」仕込みの甘酸っぱさが心地好い。
  其れで居て、動物系の出汁がどっしりとして、コクと円やかさが秀逸で、
  国産素材のみを厳選した完全無化調の優しい味わいが冴え渡る。
  動物系の出汁は、豚背骨、鶏胴ガラ、拳骨、鶏油、豚背脂、豚頭骨、鶏足、
  鶏頭から炊き出され、円やかでコクの有る味わいに仕上がっている。
  二〇一六年の初めに、圧力鍋でプースーを拵える様になった影響で、
  白濁し、随分と円やかに成り過ぎたが、今や、全盛期の大行列だった頃の味。
  麺は、旧「六文銭」、現「フレンチバル セゾニエ」で打たれた自家製麺
  昨年春頃から、既製の全粒粉から、自家製の全粒粉に変えたとの事で、
  玄小麦を仕入れ、より香ばしくする為に炒り、石臼挽きしていると言う拘り。
  澱粉等の混ぜ粉を使い、茹で時間を短縮し、もちもち感を出す事も出来るが、
  小麦本来の香り、風味が損なわれるので其れをせず、麺を口に入れた瞬間、
  広がる小麦本来の香りと風味全てを引き出す為、北海道産一〇割で、
  全粒粉を始め、四種類を独自に配合していると言い、麺自体に旨味が有る。
  つるつる、次第にもそもそして来るが、旨い事には何ら変わりない。
  中盤、「青森生にんにく」と投入すれば、一気にパンチが加わり、
  何とも言えない香りの良さは、流石は国産の最高級品と言って良かろう。
  格段に風味が良くなる。
  具の叉焼は三切れ入り、つけ汁の熱で蕩け、何とも言えない旨さを醸し出す。
  「もりチャーシュー」の巨大で蕩ける旨さの炙り叉焼の比ではないが、
  確りとした味付けで、那須高原豚の肉質の良さを窺い知るには十分。
  味付け玉子は齧れば黄身がドピュっと飛び出し、御手本の様な出来栄え。
  ねっとりとした車厘状で、濃厚で円やかだ。 
  具は他に萌やしと甘藍を茹でた物、海苔、葱。
  最後はつけ汁を残らず飲み干し、確りと大蒜の栄養素を摂取し、養生してみる。