昨晩。
日々、此れと言った愉しみや夢も希望も無く暮らしているので、
せめて、食べ物は心置き無く、好きな物を頂きたいと常々思っている。
牛レバ刺しが飲食店から事実上消えてから、早七年四ヶ月。
外で食べられないのなら、家で食べるしか無いと、新鮮な牛の肝臓を取り寄せる。
法改正前はレバ刺し用として販売していた物だが、今は加熱用とされている。
其れを自宅で、自己責任で頂こう。
十八時に宅配便で到着し、開梱して取り出せば、巨大な三〇〇瓦の塊。
此れを塩水に浸して血抜きをし、綺麗に拭きとったら、塊の半分を薄切りにして、
此れを胡麻油と塩のテレレで、「純米吟醸 真澄 野可勢」と共に頂く。
金曜日の屠殺後、農林水産省所管の国家機関での検査を通った物だけが即出荷され、
冷凍されていないので角が立っていて、噛むとシャキシャキと音がする程で、
口内で濃厚な味わいがするが、さっぱりとして、新鮮なのが否が応でも分かる。
歯応え、食感が物凄く、此の牛の肝臓は恐れ入谷の鬼子母神。
残りの半分が残っているので、今夜は軽く焼いてレバテキも良いわね。