続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「博多ラーメン ガツン 本所本店」【蔵前】

f:id:taakun_latitude88north:20191221083419j:plain

 

◆「博多ラーメン ガツン 本所本店」【蔵前】

 

 ◎「ラーメン」六〇〇円+「キクラゲ」一〇〇円

 

 …月曜日。

  今週も目紛しく、息苦しい一週間を終え、仕事納め前最後の週末に漕ぎ着ける。

  来年は果たして、如何成っているか分からない風向きに成り、最近特に強く、

  最早此れ迄…と思う様に成り、毎日毎日、擂り粉木の様に擦り減っている…。

  さて、話は遡って月曜日。

  備忘録程度で。

  週明けから運良く、独りぼっちで昼御飯を摂りに出る機会に恵まれる。

  偶には脱北者宜しく、スミダ河を渡ってスミダ区に潜入。

  一〇月二十一日以来、二ヶ月振りの此方へ御邪魔。

  十四時前に店内に入り、券売機で食券を購入し、止まり木にヨッコイショーイチ。

  食券を提示すれば、厨房内は二度目の拝謁となる妙齢の女性店員氏一人体制。

  冷水を呷り、店内に充満する獣臭、養豚場の様な豚骨臭を嗅ぎ乍ら待つ。

  数分で、銀盆に乗せられた丼が差し出され、別皿の木耳を受け取る。

  其の木耳をラーメンに投入したら、先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜る。

  下茹で、灰汁取り、長時間圧力煮込みに依り、豚骨を粉砕して裏漉しする為、

  背脂を入れた様な円やかな仕上がりで、豚骨から抽出された髄を味わう。

  純度一〇割の豚骨は円やかで滑らかな口当たりも、野性味溢れる味わいも漲る。

  「多田製麺所」直営と謳う麺は、季節や気温、湿度、水温の変化に応じて、

  日々、加水量等を吟味し、豚骨スープと相性抜群の低加水麺を製造しており、

  特に夏期は気候を考慮し、鮮度保持性の高い冷蔵貯蔵で麺を熟成させ、

  旨味が凝縮した状態を維持していると言い、腰が効いて、粉の風味が心地好い。

  もそもそとした感じの細麺は、粉の風味も感じられ、低加水で秀逸。

  卓上の紅生姜、擂り胡麻を投入すれば、味の幅が広がって素敵だ。

  叉焼は薄っぺらだが、しっとりとした口当たりで、豚の臭味は感じられない。

  具は他に木耳、浅葱。

  さて、替え玉を御願いしてみよう。

  勿論、茹で時間二秒の「湯気通し」で発注し、菜箸で勢い良く撹拌して笊揚げ。

  そして、差し出した丼へと入れて呉れ、此れを啜ると言うより、喰らい付く。

  生と言って良い麺は、噛むと歯にくっ付く程で、此の粉っぽさが堪らない。

  此れを頂いてしまうと、「粉落とし」さえ軟らかいと感じざるを得ない。

  最後はプースーを飲み干せば、丼の底には、膠泥を乾かして削った様な、

  薄い桃色をした骨粉、髄が沈殿しており、其れも残らず頂いて退店。