続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らーめん 元楽」【蔵前】

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◆「らーめん 元楽」【蔵前】

 

 ◎「特製元らーめん」六九〇円

 

 …水曜日。

  此の日も運良く独りぼっちで昼御飯を摂る機会に恵まれ、十四時過ぎに徘徊。

  「らーめん 改」と共に、「アド街ック天国」の十七位で紹介された此方。

  同じく二位で取り上げられた玩具製造「増田屋コーポレーション」の子会社。

  創業二十五年とは思えない、代々続く老舗の様な店構えは説得力が有る。

  颱風で飛びそうな戸を開けて店内に入り、何時も通りの食券を購入。

  「ぶためし®」を頂きたい気持ちを抑え、おやっさんに食券を手渡せば、

  背脂が多いが大丈夫かと言う御決まりの問いに、大丈夫だと返す。

  冷水を汲んで、選び放題の止まり木にヨッコイショーイチ。

  十二時台は店外に行列が出来ているが、十四時を過ぎればゆっくり出来る。

  厨房内はおやっさん二人体制で、横山エンタツ花菱アチャコと同じ編成。

  一〇分程で、何処を持って良いか分からない程に背脂塗れの丼の御出座し。

  こちとら給油に来たのだ、此れ位、豪快に降り注いでいないと困る。

  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。

  中程は醤油ダレでロイクーだが、毎度乍ら、驚く程に塩気は強くなく、

  背脂もたっぷりにも拘わらず、あっさりとしていて諄さは丸で無くて良い。

  豚骨スープには、豚骨の中でも大腿骨である拳骨だけを使用し、

  軟骨部分が多く、膠原質を多く含んでいる為、長く煮込むと車厘状に成り、

  円やかな味になると言い、徹底的に灰汁を取り乍ら、野菜、鶏ガラ等と一緒に、

  三日間煮込み、濃厚なスープを作り出すと言う触れ込み。

  主役とも言うべき背脂は、厳選した物を炒め、下茹でし、手洗いして、

  余分な脂肪や汚れ、灰汁を取り去り、豚骨スープで二時間煮込むと言う。

  甘味が有って、芳醇な味わいに虜に成ってしまう。

  麺はと言うと、此方では五種類の麺を使い分けていると言い、

  此の「特製元らーめん」には、中太の真っ直ぐな麺を使用している。

  麺が淡雪の様な背脂を絡め取る様に、確りと纏わり付いて来る。

  具の叉焼は、厳選した豚のバラ肉を使用し、丁寧に一本ずつ筋切りして、

  余分な脂身を削ぎ落とし、一九九五年の創業以来受け継がれて来た秘伝のタレで、

  肉の美味しさを閉じ込めたと謳い、一本二八〇〇円で店内でも販売している程。

  麺麻もロイクーで味わい深く、最後はプースーを飲み干して給油完了。