続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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二月上席池袋演芸場(二月七日)

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昨日。
「らーめん大 池袋店」で腹拵えを済ませ、大蒜臭を漂わせ乍ら、池袋演芸場へ向かう。
実に、昨年七月二十六日以来、半年振り。
開演一時間前の十一時半に到着も、既に十五~十六名の行列。
此処へ来て、又しても寄席が混んで来ていると言う話を耳にしたが、其れは事実の様だ…。
余り、ギュウギュウに詰め込んで、立ち見も出、隣の人と肩が触れる様な酸素不足の中では、
おちおち落語をゆっくり聴けると言う感じではないので、個人的には「?」が付く…。
何とか、何時もの端っこの席を確保出来、後は腰の御機嫌が害われないかが心配…。
昼トリが古今亭志ん五師、夜トリが柳亭市馬師、演者の名前を見ただけで「鉄板」の番組だ。

●二月上席池袋演芸場(二月七日)
(昼の部)
 古今亭志ん公:「熊の皮」
 ひびきわたる:煙管漫談
 三遊亭歌武蔵:漫談(相撲)
 古今亭志ん輔:「替わり目」
 ロケット団:漫才
 古今亭志ん馬:「強情灸」
 古今亭菊春:「時蕎麦」
 林家二楽紙切り(桃太郎~ゴジラ~時蕎麦)
 古今亭志ん橋:「鮑熨斗」
 ―仲入り―
 林家しん平:漫談(仏蘭西料理)
 柳家権太楼:「子褒め」
 アサダ二世:マジック
 古今亭志ん五:「井戸の茶碗
(夜の部)
 三遊亭窓輝:「釜泥」
 三遊亭金也:「権助提灯」
 大瀬ゆめじ・うたじ:漫才
 五明楼玉の輔:「生徒の作文」
 初音家左橋:「棒鱈」
 翁家和楽社中(和楽、小楽、小花):太神楽曲芸(傘~五階茶碗~ナイフ)
 古今亭菊之丞:「寝床」
 ―仲入り―
 柳家さん喬:「蕎麦清」
 矢崎 滋:「粗忽長屋
 林家正楽紙切り(相合傘~梅に鶯~闘牛場~節分~寝床)
 柳亭市馬:「鼠穴」

先週、「寝床」を聴いた歌武蔵師は相撲をネタにした、相当辛口の漫談。
志ん橋師の「鮑熨斗」が良い。
師の「熊の皮」然り、だらしない亭主としっかり者の女将さんの遣り取りは秀逸。
権太楼師はサラッと軽く「子褒め」。
トリの志ん五師は、初めて聴く「井戸の茶碗」。
師の与太郎は絶品だが、与太郎が出て来ない噺も良い…。
夜の部の中トリの菊之丞師は、先週の歌武蔵師に続いて「寝床」。
師匠である圓菊師の十八番を嫋やかに演じる。
今回の目玉の一つなのが、俳優の矢崎 滋が高座に上がる。
半年前は森末慎二の「親の顔が見たい」を聴いた。
出囃子が鳴ると、紙袋を携えて登場。
徐に、代名詞である「白鶴 まる」のワンカップの空き瓶に、伊藤園の御茶を注ぐ。
ネタは「粗忽長屋」。
まあ、本格的に師匠に弟子入りした訳では無いので、大目に見たいが、
熊さん、八っつぁんの声色をもう少し変えて頂きたかった…。
そして、夜席のトリは、「待ってました!」の声が彼方此方から掛かる市馬師。
先週は一琴師ので聴いた「鼠穴」をたっぷり四〇分!
矢張り、流石に外さないわ…。
其れにしても、客の増加に伴い、素人の客も増え、未だに携帯電話を鳴らす馬鹿が居る…。
折角の菊之丞師の「寝床」の良い所で…。

寄席終わりは、JEFF BECKと言う伴天連の国の人のリサイタルに出掛けていた会社の人と、
大宮の「月の雫」で合流し、四人で熱燗を久し振りに鯨飲…。