…昨晩。
日中は又しても極めて自堕落に過ごし、部屋の片付けをする様な気は全く起きない。
炬燵布団を仕舞う気力も無く、もう直ぐ七月に成ろうと言うのに、夏の気配の無い部屋の儘…。
二〇時を廻ったので、重たい身体を擡げ、気力を振り絞って呑みに出る。
最早、飲食しか愉しみが無い…。
日中は又しても極めて自堕落に過ごし、部屋の片付けをする様な気は全く起きない。
炬燵布団を仕舞う気力も無く、もう直ぐ七月に成ろうと言うのに、夏の気配の無い部屋の儘…。
二〇時を廻ったので、重たい身体を擡げ、気力を振り絞って呑みに出る。
最早、飲食しか愉しみが無い…。
◎「生ビール(中)」五五〇円
…店に入ると、何時もの指定席は又しても埋まっており、此れで三週連続か。
其れを見るや否や、二階へと上がり、空調の風が直撃する涼しいテーブル席に陣取る。
逆に、此方の方が静かで、広くて、涼しくて、より一層、翳を落として呑めるので良い…。
麦酒を口に含み、遠くを見乍ら喉元へ落とす。
矢張り酒は、独りで陰鬱な気分で呑むに限る…。
…店に入ると、何時もの指定席は又しても埋まっており、此れで三週連続か。
其れを見るや否や、二階へと上がり、空調の風が直撃する涼しいテーブル席に陣取る。
逆に、此方の方が静かで、広くて、涼しくて、より一層、翳を落として呑めるので良い…。
麦酒を口に含み、遠くを見乍ら喉元へ落とす。
矢張り酒は、独りで陰鬱な気分で呑むに限る…。
◎「江戸前マコガレイ造り」八八〇円
…マスターから注文の催促が有った様なので、慌ててメニューを見渡す。
取り急ぎ、刺身の中から選択しようと、珍しい真子鰈を発見したので発注する。
初夏から晩秋に掛けてが旬の時期と言う。
薄造りの様な感じで、此れを特製の刺身醤油で頂く。
山葵を載せ、クルっと巻く様にして口の中へ。
刺身醤油の仄かな甘味と、真子鰈の身の適度な弾力としっとり感が良い。
白身特有の奥深い旨味も感じられ、非常に上品な味わい。
本当は冷酒の方が合うのだろうが、生憎、根っからの麦酒フェチなもので…。
足の親指を痛め付ける事を使命としているので…。
◎「手作りさつま揚げ」五三〇円
…今度は店長から追加発注の催促が入ったので、此れ又、珍しい薩摩揚げを。
此方で薩摩揚げを頂くのは、日進時代を含めて初めて。
薩摩揚げは、本来は擂り身を成形した後、一旦茹でるらしいが、
此れは茹でずに揚げた、言わば、生揚げ。
其の為、食感がフワフワで柔らかく、丸で、半平の様。
塩気が有る様なので、醤油は垂らさずに、卸生姜だけで頂く。
具は烏賊や紅生姜が入り、マスター曰く、此れだけ烏賊を入れたら商売上がったりだと…。
だったら入れなきゃ良いのに…。
如何して、僕が客を代表して愚痴られなきゃ成らないのか…。
◎「鮭フレークチーズまんま」三八〇円
…二十二時半を過ぎ、すっかり客も引け、残るは僕だけに。
今日は随分と引けが早く、給料日前の影響なのだろうか…。
〆は、此処最近始まった「かもん まんま 小丼り」の中から、
今回は「海苔佃煮たこわさまんま」に決めていたが、マスターの横槍で、
チーズが入っているから旨いと唆され、呆気無く翻意し、此れに決定。
主体性が無いと言うか、裏を返せば協調性が有ると言うか…。
マスターが調理に入り、普段は掛けないマヨネーズを掛けて呉れると言う。
一寸、チーズにマヨネーズなんて、卑怯にも程が有る…。
御飯の上に、賽の目に切ったプロセスチーズが載り、鮭の解し身が振り掛けられ、
更にはマヨネーズが掛かると言う、プリン体フェチには堪らない内容。
箸で豪快に掻き混ぜ、マスターの助言で醤油を少し垂らして掻っ込む。
チーズが熱で程好く溶け、此れ又、鮭と不思議な位、実に良く合う。
マヨネーズのコクも加わり、此れは是非、家でも試したい一品。
思わず、御替わりをしそうに成ってしまう…。
此の日は麦酒四杯を頂き、寄り道をせず、大人しく帰宅…。